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暖房こそサーキュレーター|冬の節電

エアコン
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夏の冷房時にサーキュレーターを使うというやり方は大分、認知されてきたように思います(間違った使い方も多いので要注意ですが)が、実は暖房こそサーキュレーターを併用するとエアコンは節電になります。

エアコン暖房+サーキュレーターはトリプル節電!

  1. 人がいない天井付近を無駄に暖めるのを防いで節電
  2. 設定温度が下げられて節電
  3. エアコン室内機が吸い込む空気の温度を下げて省エネ運転で節電

(3つ目はやや専門的なのでそういものと覚えてください)

尚、サーキュレーターの風が人に直接当たると寒いです。
そこは当たらないように工夫してください。

エアコン暖房とサーキュレーター

天井に溜まる暖気をまぜる

暖房の時こそサーキュレーターは天井に向けてください。
冷房の時にエアコンの温度センサが部屋が暑いと勘違いしないようにとかいう、意味不明な説明と違ってこちらは暖房は明快です。

  • 暖かい空気は上に溜まる
    そうです、エアコンやヒーターで暖められた空気は軽いんです。
    だから天井に溜まるんです。
    誰もが中学校で習ったかと思います。
    学校によっては実験もしたんではないでしょうか?
    天気予報で聞く温暖前線とか寒冷前線とかも空気の温度と重さの話です。

  • だから…
    誰もいない天井付近に溜まってしまっている暖かい空気をサーキュレーターで床付近に送ってやれば節電なんです。
    誰もいない天井近くを暖めるための無駄な電気を節約できます。
    人がいる床の方だけを出来るだけたくさん、早く暖めれます。

    だから…
    サーキュレーター無しの場合と比べると設定温度も下げられるんです

    結構すごいですね。
    天井付近を省いて暖めるスペースを小さくした上に、設定温度まで下げれるこれでダブル節電です。
  • しかも…
    更に、実はエアコンの暖房というのは室内機が吸い込む空気が冷たい程、省エネ運転になります。
    即ち、部屋の床付近に溜まっている冷たい空気をどんどん天井に送ってやって、室内機が吸い込む空気の温度を冷たくしてやると、エアコンの運転効率(同じ温度暖めるのにかかる電気代)が良くなり節電です。

ということでこれでトリプル節電になります。

注意点:風に当たると寒い

ということで、エアコン暖房時のサーキューレーターの併用は良いことづくめ!!

…っと思ったら、もちろんそんなことはありません。
エアコンで暖房時にサーキュレーターを回すと…

  • 風が寒い
    そうです、サーキュレーターで部屋に風を回すとその風が寒いんです…
    いくら天井に溜まった暖かい風を循環させているとはいえ直接当たるとやはり寒いんです。

  • サーキュレータは真上に向ける
    暖房の時こそ、本当にサーキュレーターを真上に向けてください。
    冷房の時、サーキュレーターで節電効果が見込めるのは天井ではなく横吹きです
    • 部屋の端っこで問題ありません。
    • 家具で障害物を作っても良いです。
      どうせ風は回り込みますので。
      出来るだけ、人がいる場所に直接風の影響が出ないように!

      寒くないならば、本当は真上ではなく少しだけサーキュレーターをエアコンの方に傾けられるとより節電になります。できるだけエアコンに床付近の冷たい空気が行くように。

こんな暖房はサーキュレータはむかない

エアコン暖房とサーキュレーターの併用が節電になるのは、あくまでもいわゆる普通のエアコンの場合です。
全館空調とか、床暖房、また電気・ガスファンヒーターとかでは効果はあまりないか、むしろ逆効果になることもあります。

全館空調のお宅

使用している全館空調のシステム機器構成や、各部屋の吹き出し口の位置や形態にもよりますが、一般的には効果は薄いです。

天井付近を無駄に暖めるということについては基本的には同じになりますが、

  • 各部屋の温風の吹き出しの位置や角度が自由に調整できない
  • 部屋の空気をあまり強く吸い出していない
    (廊下とかで集中して吸い出している事が多い)

といった事情等々で、サーキュレーターで天井の暖気を吹いてやっても、室内であまりうまく空気が循環できず、ただ単にサーキュレーターの風の冷たさだけが際立つことが多いかと思います。

勿論、全館空調のシステム構成と住宅の間取り次第では効果的になる可能性もあります。

床暖房のお部屋

元々、無風の床暖房。
ここに風を吹かせる事は全くの無意味です。
どんなに風対策を講じても体感の寒さが確実に増します
それは単に節電のための我慢か、設定温度を上げることにつながる本末転倒な話になります。

天井付近により暖かい空気が溜まること自体は勿論、床暖房も一緒です。
なので長時間(3日間とか4日間とか)のスパンでみれば若干の効果はあるかもしれません。

しかし、床暖房はそもそも室内の空気ではなく家の躯体である床材料自体を暖めるためのシステムになっています。床の一部で無駄に冷やしている部分を暖めないのであれば節電は見込めるかもしれませんが、天井付近の空気を暖めるのをやめても、ほとんど節電効果はありません(ゼロではありませんが、風による不快感、寒さを我慢する程の効果はでないでしょう)。
もともとそこにはあまり電気もガスも使ってませんので。

ガス式、電気ヒーター式、エアコンと同じヒートポンプ式どれでも同じです。

電気・ガスファンヒーターとサーキュレーター

足元から床方向に温風を吹いて、部屋の空気全体を暖めている電気ファンヒーター、ガスファンヒータではエアコン程ではないにせよサーキュレーターの効果がやはり見込めます。

高い位置から温風を吹き下ろすエアコン程ではありませんが、たとえ足元から温風を吹いても天井付近がより高温になることは変わりません。
この天井に溜まった暖かい空気を、部屋全体で混ぜてやることで、人の滞在空間の高さだけをより早く暖めれることでやはり設定温度(設定温度のないタイプのものでは運転時間)を下げることが出来ます。
即ち天井を無駄に暖めない、設定温度を下げるのダブル効果はエアコンと一緒です。
(運転効率が上がるトリプル効果は見込めません)

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