PR

エアコンの暖房節電|冷房と同じでいいの?|ほかの暖房機器との使い分け

エアコン
記事内に広告が含まれています。
冷房と同じでいいの?

節電にとっては同じでいい!
●風量設定
 大きい程節電、でも…不快…

同じじゃ駄目!逆!
●室外機の日除け
 基本はつけちゃ駄目!
 (雪対策は必要)
●設定温度
 低い方が節電。

ポイントは電気代だけじゃない!正しく理解が必要!
●サーキュレーターの使い方
 暖房こそ本当に節電。
 でも却って寒い事も!!
●他の暖房機器と一緒に使う
 万能な暖房機器はない。
 快適に使い分けよう。

そもそも…

電気代は冷房より高い!

冬の暖房こそ節電が重要!!

●暖房は冷房より電気代高い!!
何故ならば…

 夏:外気35℃➡室内25℃
   だから… 
   10℃冷やせばいい!

 冬:外気5℃ ➡室内20℃
   だから…
   15℃暖めないと駄目!


ということで…

単純計算でも電気代150%…のはず

●しかも……暖房期間は長い!!
冷房:6月中旬~9月中旬 ➡約3ヵ月
暖房:11中旬~3月下旬  ➡約4月ヵ月半

こちらも単純計算で150%…

ということで…

150% x 150% = 225% の電気代!!


勿論、こんなに単純な計算ではありませんが、大体の目安です。
とにかく暖房費用は高い! という事がイメージつくかと思います。
尚、冬の外気は5℃というのは東京とか大阪の話です。
東北とか北海道とかいったらもっと暖房費用かかりますね。
だから家計にとって冬の節電は夏の冷房よりも重要なんです。

万能な暖房機器はない!

冷房と違って暖房には色々な暖房機器があります。
でもどの暖房機器も一長一短で、万能な暖房機器はありません
勿論、流行り(?)の高気密高断熱住宅とかで最初から家自体も併せて変更できれば、これが電気代も快適性も理想的な暖房だ!!というのはあると思います。
ただ、そんな事は新築(or 大規模リフォーム)でしか出来ません。
ここではあくまでも一般論として、どんな家でもいえる事、出来る事を記載しています。

暖房機器の使い方・買換え・買い増し考える時のポイントは大きく4つです。
 ●対応可能広さ
 ●安全性
 ●快適性
 ●省エネ性
この4つを全て最高に満たす万能暖房機器はありません。
何を重視するかで使い方、買う機器が変わってきます。
電気代高騰が気になる2024年現在、電気代だけをカタログ記載値で比較する記事がありますが、この4項目を全て比較しないとあまり意味がありません。
それぞれ正しく理解して快適に安全に、そして省エネな暖房ライフを!

下の図は色々な暖房機器についてこの4ポイントを比べた図になります。
あくまでも主観的な評価ですが、各暖房機器の特徴を理解するには主観評価で問題ありません。
各暖房機器での詳細は後述しますが、おおまかにいうとこんな感じという概要です。

エアコン暖房の設定の仕方

前置き長くなりましたが、ここからがこの記事の主旨です。
エアコンでの暖房の使い方は夏の冷房と同じでよいのか?
省エネ性、快適性それぞれの観点で。

風量設定:冷房と同じだが…

省エネ、節電を考える際には冷房同様に風量が大きい程、エアコン暖房も節電になります。

冷房と同じとこ

「エアコンは風量は弱くするよりも強くした方が節電」

更には

「風量を自動に設定するとエアコン(メーカー)が最も効率的な風量を勝手に設定してくれる」

というのが常識として大分定着している気がします。


但し、ここで落とし穴はこの比較は大概
「弱」vs「自動」
で行われるんです。
しかし最初に言っています、風量は強い方が節電なんです。
そして大概のメーカーのエアコンの風量自動機能はエアコンつけた直後は風量を大きくするのですが、室温が設定温度に近づいてくると風量を小さくするんです。何故ならば風量が大きいとうるさいから。
「風量自動」って省エネだけでなく快適も考慮されてる事が多いんです。だから厳密には風量自動って「快適省エネ風量自動」的な機能なので、必ずしも省エネに振り切ってないんです。
だから節電に振り切りたい時は風量自動よりも風量は強固定です。


ところが…

風量の強いエアコン暖房って…

超不快!!!…………ですよね

冷房と違うとこ

エアコン暖房で風量を大きくすると……

●風が寒い…
エアコン暖房の最大の弱点です。
風が寒いんです。
冷房時は風が冷たい事はむしろいい事ですが、暖房でこれは最悪です。
ただでさえ、他の暖房と比べてエアコン暖房の風は冷たいわけですが、これが風量を大きくすると更に顕著になります。しかも実は
 ・風が強くなって寒い
 ・風の温度も実際に下がってる
の二重苦なんです。

勿論、部屋の空気の温度よりは高い温度の風を吹き出しているので確かに暖房しているのですが…
エアコンの風って室内機を吹き出た直後に仮に50℃位あったとしても(普通は50℃もありませんが…)、どんどん室内の周りの空気に高い温度をわたしていくので、人に当たるころには室温とあまり変わらない温度まで出下がっちゃってます。要するにたんなる扇風機に成り下がってるわけです。
その程度の温風では人肌にとっては寒く感じてしまいます。

●より肌が乾燥しやすい…
エアコンに限った話ではありませんが加湿をせずに、室内の部屋の空気の温度を高くすると相対湿度が下がります。
私は人体科学についてはあまり学んだことありませんが、一般に肌を保湿するには50-60%程度の相対湿度が良いと言われているようですが、冬場の加湿なしで暖房した室内空気の湿度はもっと低く20%とか30%です。
これをがんがん肌に当てるのは良くないですね。ヘアドライヤーで送風モードでもある程度は髪が乾くのを想像頂いたら、そもそも風当てるだけで肌が乾く事がよくイメージしてもらえるかと思います。

ということで…
エアコン暖房でエアコンの風に直接当たることはまさに百害あって一利なし。

風量を上げることは確かに節電。
でも節電以外は不快要素ばかり…
しかも、本当に大分不快…

エアコンメーカーさん推奨の風量自動モードで室温が設定温度に近づくと、だんだん風量が小さくなるのは暖房でこそ本当に重要。
冬こそ風量自動は役立つ!!。

というか、省エネも快適も両立させるには風に当たらないような風向設定や家具位置・生活動線の変更が重要!!


結局のところ……

●省エネ・節電重視
➡冷房と同じく風量設定は強固定

●でも風が寒いのに耐えられない
➡風が当たらない工夫が一番重要
➡無理なら暖房こそ風量自動推奨

設定温度:冷房と逆

続いて設定温度です。
こちらは冷房と暖房で逆になります。

冷房は設定温度が高い方が省エネでしたが、暖房は設定温度が低い方が省エネです。
まあ、これはテレビ含め各所で言われている通りなので詳細は割愛しますが、一つ注意点だけ。

重要なのはエアコンの設定温度ではなく実際の部屋の温度です。
具体的に例で言うと、以下のような場合は設定温度を下げても節電にはなりません。
(しかし余計に電気代掛かる事も特にないので、電気代が下がらないということ以外は特に問題はありません。)

室外機の設置の仕方

室外機設置の考え方は夏と真逆です!!

夏は室外機の周りを涼しくするために
 ・日除けをする
 ・風通しを良くする
ということで日除けをすることが推奨されました。

しかしエアコン暖房の節電の為には
とにかく室外機の周りを暖かくすること
が必要です。

従って…

●日除けは外そう
夏につけた 日除けは外してください。完全に逆効果 です。
昼間の暖房運転中は出来るだけ室内機に日光を当てるのが節電になります。

夏は盛んに植物でカーテンだですだれだ日陰設置だというのに、冬に言わないのは何故なのでしょうか…
植物カーテンは見てくれはともかく、勝手に枯れて、夏にまた勝手に生えてくれたら理想ですね。
ちゃんと、手入れしないと見た目が…そうですが。

少しややこしいのは風通しはやはり良い方が良い、また雪除けは絶対に必要という点です。

●風よけはつけない
風よけつけない方が室外機は暖かくなるんです!

風よけした方が暖かいんじゃないのかと思う方もいるかと思います。
でも逆なんです。ちょっとややこしいです。
暖房運転中は室外機の内部はものすごく冷たくなるんんです。
絶対に外気温度よりも冷たくなるんです。
たとえ外気温度0℃の風であっても室外機にとっては自分より暖かい風なんです。
だから、風通しが良い方が室外機は暖かくなって省エネになります。

●日除けは不要だが雪除けは必要
室外機の周りが雪で埋まってしまうと省エネどころか、そもそも暖房できなくなる可能性、最悪室外機が壊れる可能性もあります。

雪がそれなりに積もる地域の方は、日除けよりも雪除けを優先しましょう。
軒先の長い、高い屋根の下で日は当たるけど、雪除けもできる所等がベストです。

エアコンが活躍するのも夜の方が多いはずです。日除け外して効果があるのは昼間だけです。

豪雪地帯の方はエアコンでの暖房はそもそもしておられない方が多いかと思います。

残念ながら日本の従来の住宅・習慣では本当の豪雪地帯ではエアコンはまず使えません。
今や北欧のノルウェーやスウェーデンでもエアコンは使われています。
やりようはあるし、寒冷地向けなるエアコン室外機もあります。
しかしそもそも新築時に計画していない場合には、日本では無駄にお金がかかるだけです。

ということで、結局のところ……

  • 室外機の周りを暖かくする
    • 日除けをしない、外す
    • 風通しは良く
    • (でも雪除けは必要)

ということで室外機の設置は夏と冬で省エネに対する考え方が逆になります。
冷房と暖房どちらを良く使うかで設置場所、設置方法の検討が必要になります。
その辺の内容はこちらを参照ください。

他の機器と一緒に使う

他の暖房機器と

まずは各暖房機器のメリット・デメリット。
(ずらずら書いてますので、関係ない機器の所は読み飛ばして下さい)
上述の暖房機器の使い方・買換え・買い増し考える時の4ポイントについての解説です。

エアコン

メリット

  • 部屋全体を暖める際の高い省エネ性
  • 安全

デメリット

  • 快適性に多々課題在り
    • 中々暖まらない
    • 風がいつまでも冷たい
    • 部屋の一部だけを暖められない
    • 肌が乾燥しやすい
    • 部屋全体が乾燥する

●エアコンの省エネ性とは?
エアコンの良い所は何と言っても高い省エネ性です。
ここでいう省エネ性はあくまでも部屋全体を暖める場合です。
よく、単純にカタログの消費電力を比較したり、同じ部屋で24時間つけっぱなしにして電気代を比較したりして、こたつや電気ヒーターよりもエアコンの電気代が高い!…みたいな情報があります。これらはいずれも間違った見方です。
いずれの場合も、エアコンだけが部屋全体を暖めているはずです。
一部しか暖めていないこたつや電気ヒータより、部屋全体を暖めているエアコンの電気代が高いのは当たり前です。
電気ヒーターの場合は電気ヒーターだけで暖められるような小さな部屋の可能性もありますが、こういう場合はエアコンの方が電気代は安くなります。

もっとも現代のエアコンは部屋の一部だけを暖める事は基本的に出来ません。
従って自分の周りだけを暖めたい時には、部屋全体を無駄に暖めてしまい電気代が無駄に高くなるというのは事実です。
いわばエアコン vs こたつ(電気ヒーター) は異種格闘技戦です。
もしくはフルマラソン vs100m走 の同じ陸上競技での種目違いの方が近いでしょうか。
部屋を暖める同じ暖房競技であっても、部屋全体とこたつの中のみで種目が違うのです。
多くの人がフルマラソンを完走出来ない様に、こたつから布団をはいで部屋全体を暖めようとしても部屋は暖まりません。
という事で、エアコンとこたつの電気代を比べることにはあまり意味がありません。

●エアコンはかなり安全!
暖房機器でいう安全性とは、要するに人が死ぬか死なないか、火傷をするかしないかです。
死・火傷と明記するとイメージしやすいのではないでしょうか?
エアコンでも火災事故はゼロではありません。しかし、ガスや石油暖房、電気ヒーターと比べたら圧倒的にリスクが低い事はイメージ付くかと思います。
また火傷、こちらについてはほぼ皆無と推測されます。こんな暖房機器はエアコン位でしょう。
エアコン以外はこたつやホットカーペットでさえも低温火傷の危険性は結構あります。
尚、低温度火傷って結構重症化するらしいので、実は分かり易い普通の火傷よりも厄介だし危険なようですね。
小さいお子さんにとってはパネルヒーターなんかは超危険なのは当たり前ですし…

●エアコン暖房はかなり不快!
ここも明確に!。
エアコン暖房って「快適性が低い」とか、そんなレベルではないかと思います。
個人的感想含みますが、正直不快ですね。断言できます。
枚挙したら上記以外にも色々あるとは思いますが、やはりいつまでも風がつめたいのが最大の難点と個人的には思います。
この不快を解決するために他の暖房機器との併用、使い分けが重要ですが、それは↓で。

ちなみに乾燥するのはエアコンだけではない!

尚、このエアコン暖房の不快さについて擁護しておく点として一点。
よくエアコンの風が肌を乾燥させるのが嫌だと言われますが、これはエアコンだけではありません。
電気ファンヒーターもハロゲンヒーターもカーボンヒーターもこたつもそしてパネルヒーターも、実際に火を燃やさない暖房機器は皆同様です。
エアコンだけが悪者な訳ではありません。
温風を伴わないハロゲン・カーボン・パネルヒーターは若干ましな程度です。
電気ファンヒーターについては使い方によってはエアコン以上に肌乾燥することもありますのでご注意ください。
ガスファンヒーターや石油ストーブ等、実際に火を燃やす暖房機器はあまり乾燥しません。

ガス・石油ファンヒーター

メリット

  • 高温風がすぐ出る
  • 当たって暖かい
  • 乾燥しにくい
  • 部屋全体も部屋の一部もどっちも暖められる

デメリット

  • 危険!!
    • 火災の恐れ
    • 一酸化中毒の恐れ
  • ガスホースや石油タンクが邪魔
  • 部屋全体を暖める場合、ガス/石油代はエアコンの電気代より高い場合が多い

●エアコンのデメリットを全てクリア!
実際に火を燃やすわけですから、とにかく暖かい。
すぐに暖かい!当たって暖まれる!
そして乾燥しない!!
暖まるという事に関しては、最高の暖房です。
だから北欧、カナダ、皆寒い国には暖炉の文化が古よりあるわけです。
とにかく火は暖かいんです。

寒さの厳しい東北、北海道では今でも多いかと思います。

●とにかく圧倒的に暖かい!
エアコンの室内機の内部の温度というのは最大でも55℃前後です。
従って、吹き出す風の温度は通常で30-40℃。寒い部屋で運転開始したらそれこそ、最初の内はせいぜい15℃とか20℃の風しか出ません。
小風量に絞って、頑張って温度上げてもせいぜい50℃が限界です。

対して火はロウソクの炎でさえも700-900℃位。
都市ガス(メタン主成分)に至ってはその燃焼温度は平均で1000℃位、最大では1500℃越す部位もあるようです。
従って吹き出す風の温度は風量を上げても70℃程度。
5℃や10℃の外のような寒い部屋でもすぐに60℃以上の大風量温風を出せます。

●番外編>カセットガスボンベ式ガスストーブ!
当たって当たれるという点でガスファンヒーターではなく、ガスストーブも魅力あります。
要するに、ファンなしでこの1000℃の火に直接当たるのがガスストーブ。昔の石油ストーブよりコンパクト。
そして、何より今はいわゆるカセットガスボンベ式が主流で、小さくて移動可能。
しかも1000℃の火に当たれるという、快適性だけ取ったら最強の代物。
まあ、カセット式ですので大能力は無理なので大きな部屋はしんどいですが、なにせ温風ではなく火にあたれちゃいます。安全性は勿論、カセットボンベという点でどうかというのはありますが快適。。

●危険!!めんどくさい!!
火事、一酸化中毒、火傷…
もうとにもかくにも安全性が最大の問題です。
関東以南のあまり寒くない地位で、小さなお子さんがいる家では、昨今は中々選ばれない気がするのは安全性の心配からかと勝手に思っています。
勿論、ガス会社及びメーカー努力により昔と比べたら火災に対する安全性は格段に上がっていますが、一酸化中毒等はそれでも防げません。

また、ガスホースも危険ですし、石油タンクとその補充も面倒です…

私が小さい頃(40年位前、昭和50年代ですが)には関東でも結構あった気がしますが、その後の電気インフラの強化により電気ファンヒーター、ハロゲンヒーター、そしてエアコンにどんどん居場所を奪われている気がします。

●番外編>石油ストーブ
今回もう暖房機器として入れていませんが、石油ストーブも結構な数、家やそして学校ににありましたよね。

おもちとか芋とか上で焼けて、ちょっと冬が子供心に楽しかったですよね。。。
学校でもやかんでお湯沸かしたり、手袋乾かしたり…
うーん、オールディーズ、古き良き昭和の石油ストーブ…
勿論、今も使われてる方たくさんおられます。勝手に感傷に浸ってしまいすみません。学校からは大分消えましたね…

●乾燥しにくい
「乾燥しない」ではなく、「乾燥しにくい」です。
ここの説明なしに、ただただガスファンヒーターは「乾燥しない」という情報はにわかですのでご注意ください。

各所の説明で言われる通り、ガス(メダンガスCH4、プロパンガスC3H8とか)や石油([CH2]n))は炭素Cと水素Hから出来ており、これが燃焼によって酸素O2と反応して二酸化炭素(CO2)と水(H2O:水蒸気)が出来ます。

というわけで、火が燃える時には水(水蒸気)が出来るから乾燥しにくい。
これはこの通り。

ですが「乾燥しない」、もっとひどい情報ソースでは何なら「加湿する」と。
これはそういう場合も「条件によってはある」というだけです。
多くの場合、火を使う暖房でも湿度(相対湿度。いわゆる天気予報等で言う「%」で表される湿度)は下がることが大半と思います。
ましてや加湿されるような実条件は私は想像がつきませんが。(絶対湿度は上がります。)

若干専門的になりますが、空気は加湿せずに温度が上がると湿度(相対湿度)は下がるんです。
もうこれは普遍的な事実です。
従って部屋の温度が上がって相対湿度が下がる分と、火が燃えて水蒸気が発生する分とどちらが多いかというバランスになるんです。そして日本の住宅環境では多くの場合、部屋の温度が上がる事による湿度低下の方が大きいんです。

仮に湿度が上がる場合はどんな場合かというと…
そうです、室温が上がらない場合です…要するに暖房してるのにパワーが足りない…
なんの話やねん…と。

または、いわゆる高気密住宅でまだそんなに外が寒くなく、かつ割と外の湿度が高い日には部屋の温度が上がりつつ湿度を下げないという条件はあるかもしれません(誰かちゃんと計算したことある方教えてください。)
とはいえ、そんな高気密住宅でガス・石油ファンヒーターを採用する方は、換気の観点からいないと思いますが。

まあ絶対湿度は上がるんだという専門家の方もおられるかと思いますが、一般に湿度と言ったら日本では相対湿度の事を指しますので、その手の専門ディスカッションは学会で。
尤も、昨今の研究では肌の乾燥感と相関が強いのは相対湿度よりも絶対湿度という研究もあるようですね。
その通りだとする解釈の仕方も変わってくるかと思います。

まあ何にせよ火を燃やす暖房が、火を燃やさないエアコンや電気ファンヒーターよりも乾燥しにくい事は間違いありません。

●換気?
まあ、ガス漏れにより火災はもう別次元の問題ですが、ガス漏れではなく一酸化炭素中毒に対する安全対策が必要になります。
上述の通り火が燃えると二酸化炭素と水(水蒸気)が出来るわけですが、締め切られた酸素供給の少ない部屋で火を燃やし続けると、だんだん酸素足りなくなり、本来二酸化炭素CO2が出来る所が、酸素が足りない為、CO2→COが出来てしまいます。これが一酸化炭素です。

そして一酸化炭素は極めて毒性が高いのでかなりの少量で致死量に達します。
ちょくちょくニュースで聴く練炭自殺がこの一酸化炭素ですね。
練炭はそもそも燃やすとダイレクトに一酸化炭素がでるので、これを車の中とかの密閉空間で使うと…
大変危険です。

という事で、火を燃やす暖房機器を使う場合、定期的な換気が必要になる訳ですが、暖房としてはもったいないですね。
せっかく部屋温めたのに、また窓開けて喚起して寒くするとか、もう部屋暖めることだけ考えたら燃料代の無駄でしかありません。
もっとも日本の住宅の場合、換気しなくても、そもそも気密性が低いのでそんな状態にならないのが実情ですが、そこは勿論、燃やす量にもよりますし、最近は増えてきた気密性の高い家では勿論問題です(まあ高気密の家建てる方でで、ガス・石油ファンヒーターを使う方はあまりいないと思いますが)。安全サイドで考えて換気しとけにはなります…

私も小学校が石油ストーブだったので授業の休憩時間にはいつも窓開けさせられて寒くなって何やってんだかわからんと思っていましたが…大人になって考えると…公立小学校の建物の気密性なんてたかが知れてますので…隙間風いっぱい入ってたし…そもそも煙突排気してたし…やはり何やってんだかわからん…無知って怖いと思います。

そういう意味では暖炉ってやはりよくできたシステムです。
煙突から上昇気流を利用してどんどん排気することで、室内を負圧にして、自然喚起を起こす。

とはいえ一酸化炭素以外にも酸素が減るだけでも人間は酸欠で死にますし、また実は二酸化炭素も濃度高くなると(7%以上で死ぬんで割と低いんですが)それだけで致死毒ですし、家の中で火を燃やし続けると安全面色々ややこしい事はとにかく間違いない。

●省エネ性は?=燃料代は?
もうこれは、完全にガスの場合は契約プラン次第、石油の場合は単価次第ですので。
ケースバイケース、というか更には地域バイ地域ですね。
電気会社の強い地域、ガス会社の強い地域、ご自身の地域を確認ください。

ただ個人的には…
ちゃんと戸建てで家中全体を暖房するならばガスを使うならば、完全に電気もガス会社と契約、何ならば床暖房も少し入れて床暖房によりガス代割引まで合わせて徹底的に家全体をガス会社に依存するプランにしないとエアコン暖房の電気代には勝てないと思います。どうせ暖房以外にも電気はかなり使いますので。

また、基本は厚着するから暖房は基本あまり要らなくて、外から帰ってきた時だけ一瞬暖まれればいいレベルであれば絶対にガスの方が安くて快適と思っています。

電気ファンヒーター

ハロゲン・カーボン・シーズヒーター
こたつ
パネル・オイルヒーター

サーキュレーターと

コメント