渋滞大国バンコク…
本当にいらいらします…
バンコクで最強の移動手段はバイクです。
バイクタクシーを制するものはバンコク市内移動を制するといっても本当に過言ではないと個人的には思っています…
勿論、移動コストと雨季の豪雨対策という面では赤バス最強というのは激しく同意しますが、渋滞対策という点ではもう間違いなくバイタクです。
旅行者には乗り方がわからんというハードルが高いのは勿論の事、実は駐在員も大半は使っていないようです。まあ、基本ノーヘルなので危険な事この上ないのが主な理由ですが。
でもバイタクを体が覚えてしまったら、晴れた日のバンコク内移動はもう他の手段を使う気にはなれないかと…
タイでバイクタクシーといえば大きく2種類のサービスがあります。
オレンジのバイタク
一つは昔からあるいわゆるバイタク。
バイクタクシーの略ですが、タイ人もウィンモーターサイとほぼ英語でいう事が多い様です。
これはタイで正式に認可された昔からあるサービスであり、タイ人知人への口頭確認レベルですが運用エリアやドライバー同士の縄張り等のルールがあり現地の生活に深く根付いています。
正式なドライバーはオレンジ色のゼッケンを着用しているのですぐわかります。
日本で言う白タクは認められていませんし、見つかるとしばかれるとかどうとか。
スマホアプリ配車サービス
そしてもう一つが、コロナ渦で一気に普及したスマホアプリによる配車サービスのGrabとBolt。
日本だけが世界から取り残されていますが、日本ではウーバーの名で説明されることが多い、いわゆる配車アプリです。
配車アプリと書きましたが、実際には配車だけではなく各種宅配、決済サービスまでついています。アジア各国では配車アプリではなくスーパーアプリというくくりで普及しています。
(日本でもウーバーよりもウーバーイーツの方が身近でしょうか)
そしてアジアで配車、タクシーと言えば自動車(要するに4輪)だけでなくバイクも主要なタクシーとして利用されています。
どちらのドライバーも見た目はいたって私服です。
従って外見では全くわかりません。
Grabのドライバーに関してはたまに緑のGrabジャンパーを着ているドライバーも見かけますが本当にたまにです。Boltに関しては全く外観で分かる姿のドライバーにあったことがありません。
これまじで白タク(白バイタク)と見分ける方法がわかりません。
まあ呼ぶ方法はアプリのみなのでオレンジのバイタクと客はバッティングしないのでしょうが。
GrabやBoltはドライバーと一切会話をすることなく移動が成立するのが一番の魅力です。
詳細な行き先も料金も全てアプリで事前に決まっています。
観光で行く方も活用できると、特に渋滞の激しいバンコク圏内では絶大な移動時間短縮が図れます。
確実な携帯ネット接続とアプリの事前インストール・設定がお勧めです。
携帯のSIMは現地SIMをバンコク付いてから空港ですぐに購入すれば十分です。
(勿論、日本のSIMでも国際ローミング対応していれば全く問題ありません。)
しかし現地購入が不安な方は保険として日本で先に購入していってもいけます。
次のSIMは実際に私もAmazonで買って飛行機内でSIMを入れ替えて全く問題なく使えましたのでご参考まで。
但し、携帯機種による差はあると思います。私はSamsungのFlip3、いわゆる折り畳みスマホの初代、のSIMフリー版を使用しています。
タイでのGrabとBolt
以下はタイにおけるGrabとBoltのアプリの概要です。
一長一短ですが、トータルでは私はタイではGrabをお奨めします。
簡単に言うと、
- Grab _ 使い易い!
でも少し料金高め。 - Bolt _ 料金が安い!
でもドライバーマナー微妙な事も…
勿論、どっちも使えなくてもオレンジバイタク使えれば十分です!
(というか、むしろオレンジバイタクの方が難易度としては上級かもしれません。)
また「タイにおける」と前置きしましたが、GrabもBoltも国際的なアプリであり、アジアだけでなく全世界(日本以外)でサービスを展開しています。
各国毎に競合、国民性等の違いによりサービスの評価は異なってきます。
今回はあくまでもタイ、特にバンコク周辺での評価です。
- 日本語対応:〇
普通に言語設定メニューすぐ見つかります。
一部翻訳おかしいことありますが、全く問題ないレベルです。 - 日本の電話番号:〇
使用中は電話回線は不要ですが初期設定でのSMS認証が発生します。
従って、登録する日本番号のSMSが、使える環境で初期設定する必要があります。
国際ローミングNGのSIMを使用している方は確実に日本国内でSMS認証してください。
尚、SMS認証終わってしまえば電話番号はどうでもいいです。
国際ローミングOKのSIMならば、勿論タイ現地で何の問題もなくSMS認証できます。
ちなみに私はUQモバイルでタイ現地でSMS認証成功しました。
タイ現地ではポケットWi-Fiでも大丈夫ですが、単純に邪魔ですので現地SIMカードを個人的にはお奨めします。 - 日本発行クレジットカード:〇(発行会社によります)
私はJCBプロパー、ダイナースがともに使えました。TSUTAYAカード(JCB)はNGでした。 - タクシーはもうGrab一択!!
Grabは中長距離をバイクではなく車で移動する時には、もう必須です。
(本当にタイのタクシーは使い物になりませんので!!!その辺りは別の記事で。)
バイクを使うかは関係なく、絶対に旅行時には必須アプリです。
必ずインストールして使えるようにしておきましょう。
- 日本語対応:X
英語設定で使いましょう。 - 日本の電話番号:〇 (Grabと同様です)
- 日本発行クレジットカード:(多分) X
少なくとも私は3種類試しましたが全て登録できませんでした。
上のGrabでも試したJCBプロパー、ダイナース、TSUTAYAカード(JCB)、全部NGでした。
おそらくVISAならば日本発行でも行けるかもしれませんが試したことないです。
(私は日本発行のVISAカード持っていないもので…)
各バイクタクシーサービスの詳細な特徴と使い方は↓です。
乗り方
オレンジのバイタク:少し難しい
少しややこしいし、知らないとわかりません。
でもわかれば超簡単です。
乗り場所(配車場所)
ひょっとしたら、オレンジバイタクで一番ややこしいのがここかもしれません?
道端で手を挙げても止まってくれたり、断られたり…
なんか暗黙のルールがあるのではと感じている駐在の方もおられるのではないでしょうか。
でも知ってれば簡単です。
ルールは次の二つだけです。
- 乗り場所は決まってます
- 乗り場所から充分離れてれば、手挙げれば乗れます
バンコクを延々と伸びるスクンビット通り。
その南北にある偶数奇数のソイ(タイ語で”通り”)。
主要なソイに乗り場所が点在しています。
オレンジのベストを着たドライバー達がバイク止めて集まってますので見ればすぐにわかります。
ここからしか乗れません。
これが基本ルールです。
各乗り場毎にドライバーは担当がしっかり決まっているんです。
他の乗り場から客を乗せてはいけないルールになっているんです。
これにより違法な白タク(白バイタク)を防いでいるんです。
要するに縄張りです。
乗り場以外で乗っけてるやつ(要するにベスト来ていない、顔知らないドライバー)は違法ドライバーなんです。自分の縄張り付近で違法ドライバーを見つけたらみんなで締め上げるルールなんです。
尚、乗り場所を覚える必要はありません。
多くの乗り場は大通りから、わきのソイ(通り)に入る入り口にあります。
知らない所でも大体は大通り沿いに歩きましょう。
絶対に5分以内にどこかの乗り場が見つかります。
下の地図はBTSアソーク駅からトンロー駅までの範囲の地図ですが、赤い線がスクンビット通りです。
要するにスカイトレインBTSに沿ってずっと歩いていれば、その両脇の小道の各所にオレンジバイタクの乗り場が点在しています。
決まった乗り場所からしか乗せてはいけない!!。
はい、これが基本ルールです。
しかし! 勿論、例外があります。
それはお客を目的地で下ろして自分の乗せ場所に戻る最中です。
当然、ガソリン代もったいないので出来るだけお客を載せたいんです。
しかし他の縄張りの乗り場所の近くでは乗せてはいけない。
だから、他の縄張りから離れていて見えない所であれば載せてもいいんです。
タイ人らしいです。
さすがマイペンライ、事なかれ主義の国。
これはオレンジバイタクのドライバー間の暗黙のルールです。
でも、どこが縄張りから離れているのかわかりません。
大丈夫ですドライバー自身が良くわかってるんで超簡単ジェスチャーで教えてくれます。
まずは乗りたい場所で、空いているドライバーが来たら手を挙げましょう。
Okな場所ならそのまま止まってくれます。
NGなら手を横に振るか、もしくは近くの乗り場の方向を指さしてくれます。
もしくはドライバーも自分の縄張りへの帰り道ではとにかく載せたいので道端で立ち止まっていればドライバーの方から手挙げてくることもしばしば。
これはドライバーからの乗っていけというサインです。
行き先指定
続いて行き先の伝え方。
オレンジのバイタクドライバーは99%(おそらく100%)タイ人です。
そして、9割は英語は全く通じません。
でも心配不要です。
”パイ” = ”Go” だけ覚えれば乗れます
必要なタイ語はたった一言のみです。
それが
”パイ” = ”Go”
です。
あとは全て
”通り名” + ”通り番号”
で伝えましょう。
例えばスクンビット通りの26番に行きたければ
「パイ スクンビット 26」
これだけで十分です。
細かい場所や店・建物の名前を伝える必要はありません。
いや、むしろ細かい指定はしてはいけません。
下手にタイ語を使って伝えようとすると却って伝わりません。
向こうもタイ語がわかるのかと思いタイ語でなんか聞いてきます。
すると全く伝わらないので結局乗れません。
とにかくGoogle Mapで通りの名前と番号だけ確認して伝えましょう。
尚、通り番号は指ジェスチャー込みの英語で十分通じます。
指ジェスチャーの方が重要です。分かり易くジェスチャーしましょう。
数時位は多くのドライバーもわかりますが、やはりたまに通じません。
勿論、数字くらいタイ語でわかるはという方はタイ語がベターです。
また、少し丁寧にいうのであれば、一番最後に
男性は「クラップ(またはカップ)」
女性は「カー」
をつけましょう。
いわゆる丁寧語です。
「パイ スクンビット 26 クラップ」
スクンビット通り26に「行け」と「行ってください」の違いですね。
通り番号を英語の場合は簡単に
何度か繰り返していますがドライバーは英語は不得意です。
だから通り番号の数字は正しい英語ではなく、簡単な英語で伝えましょう。
具体的にいうと、
0~10のみで伝えると絶対に通じます。
日本人の小学生低学年くらいをイメージしてください。
ゼロからテンまではみんな知ってますよね?
でもイレブンやらテゥウェルブやらテゥウェンティは知らない子が多いですよね。
それと一緒です。
具体例で行くと例えば
33ならば
「サーティースリー」ではなく
「スリースリー」
です。
同時に3の指ジェスチャーを2回やれば完璧です。
尚、100以上の通り番号を使うことはバンコクの中心街ではないかと思います。
最低限、覚えておくと便利な通り名とBTS駅名
- 主要な通り名
- スクンビット
- トンロー(スクンビット57)
- エカマイ(スクンビット63)
- アソーク(スクンビット21)
- スクンビット
この4つの通りだけ覚えておけば、多くの場所は近くまでたどり着けるかと思います。
後は歩けます。
というか、実際にはスクンビット通りだけでも十分です。
他の3つは、上のカッコの中に記載のとおり、結局はスクンビット通りの中の有名な大きな枝道の呼び名です。
とにもかくにもスクンビットを覚えましょう。
…なのですが、サイアムまでいかれる方はあそこは同じ通りなのですが、スクンビット通りではありません。
はい、わけわかりませんが同じ通りの呼び方が途中から変わります。
(まあ、日本にも同じような現象は多々ありますね。
梅田=大阪。JR大阪、阪急・阪神梅田。そして阪急・阪神大阪梅田。
どうでもええは全部大阪でいいやんBy関東出身・大阪勤務・京都在住の私。
全部梅田やBy大阪出身の嫁。
どうでもいい…By京都育ちの子供たち)
ということでサイアムまでいかれる方はスカイトレインBTS(要するに私鉄です)でいくのが便利ですがバイタクでも勿論いけます。
その場合は
「パイ BTSサイアム」
で大丈夫です。
BTSの駅名も、駅名言うだけでいけるので、いくつか覚えておくと便利かと思います。
アソーク、トンロー、エアマイは上記の通り名と同じ駅名ですので簡単かと。
サイアムとプロンポンは同じ名前の通りはありません、これは地区名です。
- 主要なBTS駅名
- サイアム
- アソーク
- プロンポン
- トンロー
- エカマイ
主要な通りとBTSの駅の位置を↓に纏めました。
尚、スクンビット通りはここから延々と続きますが、このバンコク中心街がその始点になっています。
そして地図で分かる通り、中央を走る赤いスクンビット通りを挟んで
- 上側(北側)が奇数の通り番号
- 下側(南側)が奇数の通り番号
になっています。
これだけでも覚えておくと少し分かり易いと思います。
本物のGoogle Mapは↓
勿論、バンコク中心街(スクンビット通りののサイアム地区、プロンポン地区)から離れた所に観光行く際にはバイク以外の手段がお勧めです。
バイタクはあくまでも近距離のお奨め交通手段です。
Grab、Bolt:超簡単
乗り場所(配車場所)も行き先もアプリ上の地図で、ほぼ建物名まで含めて指定できるので超簡単です。ドライバーと会話することは、ほぼないです。
Grabに至っては実用上ほぼ問題ないレベルで日本語対応もされています。
タイ語は勿論、英語も自信ない方はもうGrab一択かと思います。
以下3点注意点です。
- 乗り場所(配車場所)
バンコクではオレンジバイタクの乗り場所の目の前でもOKです。
実際にやられている事はしばしば見かけます。
特にもめる事はありません。
しかし、まあ避けておいた方が無難です。
タイの地方都市ではトラブルが発生している現地の報道(特にBoltが問題あるようです)をたまに見かけます。
降りる際は勿論全く問題ありません。 - バイクの見分け方
上で説明した通りGrabやBoltのバイク、ドライバーは外見では見分けがつきません。
なのでバイクのナンバープレートを見てください。
どちらのアプリも必ずドライバーのナンバーが表示されてます。
アプリ上の地図で到着はリアルタイムで分かりますのでバイクが到着したら必ずナンバープレートを確認してください。
ドライバーからしても誰を載せるのかこちらの顔がわかりません。
こちらでナンバー確認出来たら、手挙げるなりアプリ画面を見せるなり合図してあげて下さい。
必要なコミュニケーションはこれだけです。
正体不明の誰だかわからん奴を相手にしているのはお互い様です。
またアプリにはチャット機能(自動英語翻訳されます)とアプリ通話機能がついており、たまに到着して会えないと連絡をしてくるドライバーがいます。
基本は無視で問題ありませんがこちらが待ち合わせ場所に間に合ってない場合などは出来る範囲で真摯に対応しましょう。
最終的に会えない場合、クレジット払いの場合はドライバー側からキャンセルされ、勿論料金は全額取られます。というか予約時にデポジットでクレジットカードには請求はいってます。
現金払いは私はやったことありませんが、ドライバーもキャンセル中々しないと思います。
これは推測ですが、こちらが逃げた場合は請求のメッセージがアプリ側からくると思います。踏み倒しているとアカウントバンされるかと。
- 自動キャンセルされることがある
一旦確定され、既にこちらに向かっているドライバーが突然キャンセルされることがあります。
道がバイクでもあまり進まないくらい混んでいる、もしくはドライバーが足りない時に良く起こる気がします…
まあしょうがないと言えばしょうがないのですが、こちらも急いでいる時は割と腹立ちます。
あらかじめ知って起いてください。
とくにBoltで多いです。
これがBoltが安い理由のひとつでもあると思っています。
基本Boltのドライバーは平均的に見ると一番モラル低い感じです。
Grabもゼロではありません。
尚、こちら側も予約成立初期であれば無料でキャンセルできます。
なのでお互いさまと言えばお互い様。
キャンセルでお金とられる時はアプリにメッセージ出てます(英語です)のでキャンセルする時だけは良く見てください。
料金
オレンジバイタク ≒ Bolt < Grab
冒頭のGrabとBoltの簡単比較にオレンジバイタクも加えて、もう少し詳細に。
- オレンジバイタク
〇 : すぐ来る(見つかる)!
〇 : 料金が安い!
△ : たまーにマナーの悪いドライバーも..
× : ルール知らないと乗るの難しい!. - Grab
〇 : 使い易い(特に外国人にとって)!
△ : 料金少し高め
△ : 中々来ないこともある - Bolt
〇 :料金が安い!
△ : 中々来ないこともある
× : ドライバーマナー微妙なことがちらほら…
という感じで、料金と品質が当然裏返しになっています。
参考までに歴史的な流れとして
1.のオレンジバイタクがいわゆる既得権益、タイ市民のなくてはならない足です。
長らく独占状態が続いてきました。
これにコロナ渦の外出禁止を機に風穴をあけたのが2.Grabです。
主に外国人(とタイ人の金持ち)をターゲットとして一気に普及しました。
そして3.Boltが2番煎じで低品質・低価格、要するに安かろう悪かろうのアプリサービスで市民と外国人どちらにも市場参入しようとしている状態です。
さあ、Boltはタイで受け入れられるのでしょうか??という状態が2024年7月現在です。
尚、知人のタイ人はやはり基本はオレンジ、たまーにGrabでBoltは絶対に使わないと言っていました。
まあでもBoltはGrabが質の高いドライバーを確保できない地域をターゲットにしているようですので普及は時間の問題かと思っています。5年後はサービス普及状況は一変しているかも。
タイ人はすぐ言うことかわりますので一旦広がってしまえば…とも。
オレンジのバイタク:最大でも60-70TB
まず大前提として認識してください。
- バイタクを利用する主目的は早く移動する事
- 基本は30-50THB
- 最大でも60-70THB位の距離しかそもそも行ってくれません
- 利用は最大でもBTSで2~3駅くらいの距離まで
いくら円安で1THB = 4.2円位だとしてもせいぜい70THBですので300円以下の話です。
初乗りが500~700円位する日本のタクシーを考えて頂いたら最大でその半額のイメージです。
(コロナ前の2018年位であれば1THB = 3.5円位だったので250円以下でした)
ということで何かというと、料金はあまり重要でないということです。バイクは渋滞を回避して早く移動する為の高級移動手段。高級と言ってもせいぜい300円以下の金額の話をしています。重要なのはできるだけトラブルなく快適に速く目的地に移動する事です。
安く移動することが好きで、そこにこだわる方はそもそもBTSかバスを使いましょう。
その方が安いです。
BTSで上の地図の両端の駅であるエカマイ駅~サイアム駅までいっても50THBはしません。
(2024年7月現在でおそらく43THBかと)
またGrabで70THB位、Boltで60THB位だせばエカマイ駅~サイアム駅までいけます。
(Grab、Boltは時間帯により料金が変わります。混んでる時間帯やドライバーが少ないタイミングだともう少し値段上がります。逆に夜とか客があまりいない時間は、むしろオレンジバイタクよりも安くなる事もしばしばあります。まあ、そんな時間帯はGrabやBoltも少ないので中々きませんが。)
一応料金表はあります…が…
一応料金表は大きな乗り場には大体あります。
勿論タイ語ですが…
…が、あくまでも参考程度です。
タイ人も見てないっって…言ってました。
まあ適当なんです。
大体感覚なんです。
微笑みの国…別名マイペンライ適当の国です。
駐在の方なんかは良く知っている場所ばかりと思いますが、観光でくる際の参考に一応、料金の目安ですので確認してみます。
上の料金表はスクンビット24の入口、即ちBTSプロンポン駅のEmporium側にある乗り場の料金表です。
- ヒルトンホテル:15THB
最安の15THBですが、もうこの距離は意味が分かりません。
150m位です。乗る意味がわかりません。 - スクンビット39:20~50THB
これも通りのほぼ反対側ですから39の入り口までは距離なら50mです。
おそらくその入口が20THBです。そこまでなら歩きましょう。
スクンビット39は数少ない通り抜けできる道で、有名な渋滞ゾーンです。タクシーでいったらひどい時はここを抜けるのに一時間かかります。
なので39の通りの中のスポットに行くときにはバイクが大活躍です。 - BTSトンロー駅:50THB
BTSで1駅です。1km強の距離です。歩くと暑いです。 - ターミナル21:60THB
BTSで反対側に一駅、アソーク駅前のショッピングモールですね。
確かにトンロー駅よりはやや遠い。 - エカマイバスターミナル:80THB
BTSで二駅分、エカマイ駅のそばです。
という感じです。
イメージはBTSで一駅分が大体50~60THBといったイメージで覚えたらいいかと思います。
ただ、よく見るとスクンビット39の一番奥(50THB)の方が全然遠いいのがわかると思います。
要するに適当なんです。
なのでエカマイの80THBはエカマイまで80THBといいうよりも、これよりも遠い所はあまり行きたくありませんという意思表示位の意味です。
個人的感覚ではプロンポン~エカマイまでなら60THBでいってくれるドライバーの方が多いと思います。料金表通り払った方が高くなってしまいます。
この料金表で私が言いたいのは、どんなに高くても基本は80THB以上払う必要はないという事です。
また遠いい行き先は断るドライバーも多いです。
料金確認・交渉するなら乗り場でしましょう
勿論これも最低限のタイ語が出来る前提です。
私は料金交渉は基本しませんのでタイ語での確認、交渉の仕方は省略しますが、料金確認する以上は安くすることが目的ですのでその際のコツを二つほど。
タイ人の日本語通訳さんに教えてもらい、成程と思いました。
- 交渉は必ず乗り場で他のドライバーが要る所で
- 大きな声で他のドライバーに聴こえるように
要するに他のドライバーに必ず聴かせることで嘘をつかせない、全員言葉が通じる公衆の面前で嘘をつけないという心理的な話です。
そして他のドライバーが本当に高すぎると言ってくれて丸く収まります。
これはタイ人と働いている方は言われてみれば成程と思える、タイ人あるあるかと思います。
タイ人の気質として何でもマイペンライですませるとか、しょうもない嘘をしょっちゅうつくとか色々あるかと思いますが、その中で
- 細かい所、ルールに異常に平等性を求める時がある
という体験をされている方多いかと思います。
具体的に言うと、例えばタイ人は同じ職場で同僚同士皆で給料明細を見せ合います。
そして間違いを見つけるとちゃんと言ってきます。
えらいといえばえらいですし、まあ正しいんですが、本当にしょうもないとこに細かいんです。
要するに自分だけ損をしていないか、特定の誰かだけ得をしていないかをチェックしあうんです。
ドライバー同士の心理として、そのドライバーだけ得をするのは許さないという心理です。
勿論、指摘したドライバーも一対一で客と話すときはすぐに高い値段を言うんですが、でも他人だけが得をするのは許さないという感じです。
まあわかるような、わからないような。何せ10THB、20THBのレベルの話なので。
私は料金交渉しません
上記踏まえた上で私は基本料金交渉はしません。
その理由は
- 面倒くさい
- 10THB、20THBの差はどうでもいい
- 交渉した正規料金の方が高い事もしばしば
- 80THB以上はどうせ払わない
まあ要するに面倒くさいからなんですが、実は3番も本当にしょっちゅう。
勿論個人差有りますが、タイ人て本当に適当でそして計算はできません。
なので遠ければ高いという事がわかっているようないないような…
上でも少し書きましたが、そもそもエカマイとか60THBでいけてしまう事が多いんです。
ではじっさいにどう払うかというと、常連のふりをするんです。
要するに料金は一切聞かず、およそピッタリの料金をわたす。
以上です。
すると向こうもこの外国人ちゃんと知っていると思って、それ以上何も言ってきません。
即ち、上記の例ならプロンポンからエカマイまでいって何も聞かずに60THBをわたす。
多くの場合これで終わりです。
これ乗り場で確認していたら、書いてますので他のドライバーも80THBと言います。
ちゃんと書いてある行き先は損することも多々…
もちろん足りないから80THB、100THBと言ってくるドライバーもたくさんいます。
その場合は、ごちゃごちゃせず、すぐ20,40THB追加で渡して終わりです。
面倒くさいので。
100THB以上を吹っかけてくる場合は、完全にカマかけてきてますので「マイミー(もっていない)」といいましょう。
そしてそのまま離れてさっさと背を向けて歩きましょう。
絶対に追ってきません。
上記の通りBTS3駅位の前提ですが100THBで足りない事はありえません。
違法料金になります。
またドライバーも実は全く暗記なんかしてませんので、60THB渡すと10THBおつりくれる事もしばしば。
よくいるくそドライバー対策
- 必ず20THB札を10枚以上は持っておく
タイで一番重要な紙幣は20THBです。
間違いなくタイあるあるです(…のはずです)!
100THB札を渡すと、困った顔のふりをしておつりがないとジェスチャしてきます。
むかつきますがタイ語の離せないこちらの負けです。
まじで民度の低さに腹立ちますが、まあ日本人も人のことはいえないですね。
諦めましょう。
こうならないように必ず20THB札を多数持っておきましょう。
大丈夫です10枚あれば十分です。
片道100THB以上は払いませんので。
またバイタク以外では100THB札もクレジットカードも大概使えますのでこれ以上は要りません。
Grab、Bolt:予約時に決定、変動料金制
これがアプリ配車サービスの最大のメリットです。
明朗会計!!
- 予約時に事前に料金決定
- そこから追加料金一切なし
- 但し、高速や有料道路代は実費精算
(これはバイクには基本関係ないですね)
Boltで多いらしいくそドライバー
ですが…
Boltについては少しだけですが注意要です。
私自身はまだ体験したことありませんが悪質ドライバーが若干ですがいるようです。
配車前に追加料金のメッセージがくる
(ドライバーのタイ語が英語に自動翻訳されてます)
➡返事をしないと基本はキャンセルされる
間違っても了解の返事しないでください。
すぐにこちらからキャンセルしてください。
無視すれば基本的には向こうから勝手にキャンセルされるのですが、キャンセルされないで到着されたらどうせ面倒くさい悪質ドライバです。
特にパタヤとかシラチャとか地方都市で発生しているようです。
地方に行くとドライバーの数が少なく中々こないため、交渉OKしてしまう悪質タイ人との交渉に慣れた外国人がそこそこいるようで、ドライバーが調子に乗っているのです。
またそれを許容してしまうBoltのアプリとサービス運用の質の問題です。
車のメータータクシーではこれはバンコク含めタイの常態化している悪習なので遭遇した方、対応慣れている方も多いかとは思います。(私もタクシーでは本当に何度も遭遇しています。)
まあバンコクではGrabもBoltもドライバーの数が多いため、こんなメッセージはガン無視されるのでまず起こらないと思いますが(少なくとも私は未体験です)。
特に地方都市で使う際はご注意ください。
纏め
バイクタクシー文化
以下たんなる私的コラムです。
ご参考まで。
バイクタクシーとは
上記の説明と一部繰り返しになりますが、バイクを使ったタクシーサービスです。
日本にはないサービスですが東南アジア各国でスマホが普及する以前から普通に交通手段として存在、広く普及しているサービスです。
東南アジアの全ての国を知っているわけではありませんがタイ、ベトナム、インドネシアではとてもメジャーな交通手段です。
要するに安くて早いお手軽移動手段で庶民の味方な訳です。
但し、近距離のみ、雨はつらい、そして勿論かなり危険です……
でもなくてはならない交通手段。
タクシーにかぎらずファミリーカーならぬファミリーバイクな訳です。
二人乗りは当たり前、4人乗り、5人乗りまでバンコクでも日常茶飯事です。
通勤、通学送り迎えになくてはならない交通手段なんです。
歴史的な詳細な登場背景まで調べたことはありませんし、そもそもそこまでの興味もありませんが、日本では明治中期以降から既に公共交通機関としての路面電車が敷設開始され、そして戦後復興時に一気に国鉄(現JR)、そして各地方大都市での地下鉄・私鉄の整備が、自動車やバイクの普及よりも先に整ってしまったため必要が無かったのかと思われます。
対して東南アジア各国ではまだ、鉄道の整備状況・設備レベルは今一です。
タイバンコクやインドネシアジャカルタ、ベトナムホーチミンいずれも日本の地方都市よりもよほど人口も大きく、建物も一見立派に見えますが鉄道は本当に…です。
いわゆる高速鉄道として新幹線の受注が中国に取られた事ばかりが日本のマスコミでは取り上げられますが(本当に偏った報道ばかりで…)地下鉄は本当にまだ一部です。
インドネシアで2019年、ベトナム帆0-チミンではようやく2024年に初の地下鉄開通です。
タイバンコクだけは一足早く2004年に開通していたそうで、バンコクの中心街では地下鉄、高架鉄道が割と行きわたっており、それぞれエアコンも聴いており結構快適ですが、やはりまだまだ足りない。
まあ、東京や大阪の地下鉄は確かに異常な気もしますが…
ということで、手軽な交通手段として大渋滞の首都圏で、バイクタクシーが拡大しているのは自明の理な訳です。
タイバンコクでもこの需要に支えられオレンジのバイタクのルール整備がされてきたわけです。
しかしそこに、変化が現れたのが2019年からのコロナ渦でした。
ちなみに渋滞の少ない地方に行くとバイタクよりも軽トラや小型トラックベースのシーロやソンテウと呼ばれる交通手段が普及しています。
そちらはまた別のサイト参照頂いたらすぐわかりますが、タイ最大の地方都市であるチェンマイ(人口はタイで4番目に多い)ではソンテウが普及しており、バイタクはそれほど見かけません。
配車アプリの台頭
バイク・自動車の配車からフードデリバリー、各種日用品の購入代行+宅配、そして電子マネーによる決済サービスまでを一括するスーパーアプリ。
もう少し日本人風に言うと
- 配車アプリ(自動車、バイク):
各タクシー会社のアプリ - ほぼどこの店でも使える宅配フードアプリ:
ウーバーイーツ、出前館アプリとか - ネットスーパーアプリ:
クックパッドマート、楽天西友アプリとか - 宅配サービスアプリ:
ヤマトや佐川のアプリ - 電子マネー決済アプリ:
PayPayとか
これらが全て一つに統合されたのがスーパーアプリです。
勿論まだ、全部が全部よくできているわけではありません……が、それでもとても使い易いんです。
そしてこのスーパーアプリの根幹機能がバイク配送機能です。
このバイク配送網を上手く活用出来なかったことがAmazonがアジアで成功できなかった要因ではないかと個人的に勝手に思っています。
このバイク配送に基づく各種サービスは勿論、コロナ以前からありました。
しかし、コロナ渦の密集回避、外出自粛に伴い、いち早くそのニーズを捉えたのがGrab。
あくまでもバンコク在住の外国人としての目線ですが、既存サービスを圧倒した点は以下3点。
- フード・日用品デリバリー対象店舗大拡大:
社会的失業率増加に伴うドライバーの一気増員により、対象店舗を大幅拡大。 - 自動車配車でのいち早いコロナ対応と質の高いドライバー:
コロナ渦での迅速な車内シールド・除菌対応とモラルの高いドライバーによる外国人及びタイ富裕層顧客の一気獲得。
2019年当初Grabタクシーはとにかく高品質でした。
これも失業率増加が起因していると思っていますが、元々別の仕事をしている人が失業、一時的休業に伴いGrabでバイトしている人が多かった印象です。
自前の車でのサービスですので客を取るために自前でシールドを貼り、除菌スプレーを即完備。
また車も元々比較的高級車でのサービス参入。更には大体、英語までしゃべれちゃう。
タイの既存タクシーサービスははっきり言ってモラル、清潔性とも劣悪極まりない(これは現在も一緒)ので、差別化は超容易であったかと思います。 - 自動車配車での明朗会計:
地図アプリベースでの行き先の事前指定、料金の事前決定。
クレジットカードによる事前決済。
これも大きかったと思います。
タイのタクシーはとにかく底辺職業の一つとなっておりメーターは使わない、途中で下ろす、最悪恐喝。これが発生しないことは外国人は元より、タイ人の中間所得層にも受けた模様です。
この3点はコロナ渦では圧倒的な差別化でした。
まあ、タイ人にとっては2番はあまり関係ないかもしれませんが、値段が少し高くてもGrabによるフードデリバリーと配車が圧倒的に支持されたのはこの3点の相乗効果かと。
そして2023年以降、コロナの終息と共に雇用と渋滞が復活し、質の高いドライバーは減り、自動車は中々配車されなくなりました……
が、Grabによるフード・日用品配送の分かは十分に根付き、また自動車配車はバイク配車に軸を移して明朗会計とどこでも配車できることを武器に拡大を続けています。
というのが、タイバンコクでのGrabの台頭事情ですが、2024年現在、東南アジア各国ではGrabだけでなく各種スーパーアプリが覇権を争っています。
タイは上記のシンガポール発のGrabとも加え、エストニア発のBolt。
インドネシアではインドネシア初のGojekが圧倒的。
ベトナムではGrabとGojekといった感じですが、シンガポールやマレーシアでも強いGrabが一歩リードしている感じがします。
サービス規模だけで見ると圧倒的人口規模のインドネシアを牛耳るGojekが最大らしいです。
タイではGrab、Boltとも現在は自動車よりもバイクの方が圧倒的に利用数が多いかと思います。
コロナ渦では街中の渋滞が少なかったので自動車の配車もすぐ来て便利だったんですが…現在は渋滞する時間帯ははっきり言って車は……バイクが便利すぎです。
ちなみにスーツケースを持って空港⇔ホテル移動する際は自動車の配車もまだまだ大活躍です。
GrabやBoltのアプリが普及する前(要するにコロナ前、2019年位まで)、オレンジのバイクタクシーは外国人(特に日本人)には、若干敷居が高いサービスでした。
基本的に英語は通じないし、乗り方も今一よくわからんし…と。
しかし現在は観光客含む外国人にも配車アプリ経由でのバイク移動が一気に身近になりました。
(日本企業の駐在員にはやはり安全の点から敷居高いままみたいですが…
勿論、子供や家族は絶対に載ってはいけない。万が一にも事故はあります)
コメント