とてもとてもリーズナブルなちょっと高級和食会席のお店です。
料理のレベルに対するコスパがバンコクではちょっち別格。
もっともっと高くて同じ位の店はありますが、この値段でこの味、サービスできるところは中々ないかと思います。
2023年7月にも訪問し、とてもおいしく頂きましたが、また行ってきましたので今回食べたメニューも追加紹介です。
以前の記事でも書きましたが平均予算はドリンク込みで4000THB位~で変わらずです。
特に値上げ、値下げされた感はない感じです。
若干円安和らいできた感もありますがまだまだ駐在員の普段使いにはお高いです。
…が特別な日、特別な人、気の利いた接待にもお奨めなのもかわらずです。
今回も飛び込みで一人で5-6席あるカウンターで頂きました。
個室もありますが結構、予約取れませんので確実に行きたい場合は予約必須です。
アラカルトも勿論充実してますが、3,4品ですぐ2000THB位いってしまうので、おまかせがまずはお奨めです。
そして気に入ったら2回目の来店以降はアラカルトを試したらよいかと思います。
今回もそのおまかせを紹介します。
おまかせ料理_2800THB
1年ぶりの再訪。
土曜日の昼営業の予約なしカウンターで頂きました。
あいかわらずおいしゅうございました。
2023年来店でもいただいた「おまかせ料理」のメニュー名が若干変わっていました。
6品とか8品とかではなく値段別で
- 2800THB
- 3800THB(おまかせ又は鯛めし会席)
- 5000THB
となり、品数は全部6品で統一だそうです。
勿論、小市民ですので2800THBコースを注文しました。
御品書き
なんと、料理7品+デザートの計8品でした。
デザート別カウントは以前も一緒だったのですがメニューにも6品と書いてあるのに料理は7品!!
これも粋なサービスでなのでしょうか!!
値段かわらず料理数増えるとは中々Good!
先付け、前菜
- 1品目:先付け_鴨肉の白和え
凄く食感が印象的でした。かりかり、こりこりした白和え。
こんな食感の白和えは人生で初めて頂きました。
「かりかり」はおそらくですがなんとコーンフレークではないかと。
「こりこり」はにんじんです。
コーンフレークは目を疑いました。↓に拡大写真を。
この黄色いのほぼ間違いなくコーンフレークかと思われます。
いやこれまじでカリカリしておいしかったです。
そしてにんじんは「かりかり」ではなく、確かに「こりこり」。
何が言いたいかというと「ごりごり」ではなく「こりこり」なんです。
わざと固く煮ているんだと思いますが、これ一歩間違えると単にかたい「ごりごり」のにんじんになってしまうのではないかと思います。
おそらくこの「こりこり」と「ごりごり」違いが言葉で表現できるのって日本人だけではないかと思っています。そもそもどんな外国語もオノマトペ表現が乏しくて「こりこり」と「ごりごり」を言葉で表現することは出来ません。
でも日本人ならほぼ全員が「こりこり」と「ごりごり」の食感の違いがイメージつくのではないでしょうか。
しかも板長以外は全員タイ人ですから…
まあ私のごたくはともかく、何せ食感が美味しかったということです。
- 2品目:前菜5種
- とこぶし煮
貝好きの私にはうれしい前菜です。
とても柔らかかったです。 - 佐賀牛のきゅうり巻き
いわゆる牛肉午ごぼう巻のきゅうり版です。
半生超レアのやわらか佐賀牛は勿論の事、これも食感がおいしい。
「シャキシャキ」が適切な表現でしょうか?。
いわゆるごぼうとはだいぶ食感が違います。 - こいもの寒天固め
寒天にはしっかり出汁が効いています。 - かにの手毬寿司
敢えて言えばこれが一番普通。
勿論おいしいのですが想像以下でも以上でもない。
はい、いわゆるカニのお寿司です。 - 栗の衣揚げ
まわりの緑の衣が「ぱりぱり」。
なんの材料だかは分かりませんがやはり食感が旨し!
実際に食べている間は意識していませんでしたが、こうして文章でかいてみると今回のおまかせのテーマは食感か?と勝手に思ってしまいました。
貝どくどくのやわらか食感。
レア牛肉とシャキシャキきゅうりのコントラスト。
こいもの程よいやわらかさと寒天独特の食感の調和。
かにの繊維食感とほどよいコメのパラパラ感の融合。
ほどよい固さの栗とぱりぱりの衣。
(日本語でも食感に対するオノマトペは足りません)
会席で一番楽しいのはまさにこの手の小料理、前菜ではないかと勝手に思っています。
スペイン料理で言うタパス。
イタリア料理で言うアンティパスト。
フランス料理で言うオードブル。
美味しい国の料理は皆、前菜が多彩!!!
刺し身、煮物
- 3品目:刺し身5種
いか、とろ、赤身、ぶり、タイの昆布締め、かますの炙り。
昨年は刺し身は4種盛りでしたが今回は5種盛りでした。
ちょっと得した気分です。
まあこれは季節や、ひょっとしたら日によって違うのでしょう。
かますの炙りが脂がよくのり、そして香ばしくとても美味しかった。 - 4品目:かんぱちのあらと大根の煮物
かんぱちのあら…
これまた人生で初めて食べました(…多分)
かんぱちって刺し身しか食べた事なかったです。
まあぶり大根のかんぱちあら版。
あらですの当然、若干食べにくくはありますが身もしっかり外させていただきました。
まあ食べ終わりはだいぶ見た目、汚くしてしまいましたが…
それは私の魚のほぐし技術不足…タイ人のスタッフも私の鉢の下げどころが中々わからなくなっておりました…すみません。
勿論おいしかったです。大根も。生臭さも勿論ありません。
これはメインの焼き物に行く前の箸休め的な位置づけでしょうか。
焼き物、揚げ物
昨年同様に洋風が一品来ました。
和洋折中会席ですね。
- 5品目:ほたてグラタン
帆立を真ん中で2つに割ったかなり大きな身がしっかり贅沢に入っていました。
ホワイトソース(ベシャメルソース?)に合うイメージ通りの一品でした。 - 6品目:天ぷら盛り
唐辛子、鮭の身を上下からはす(蓮根)で挟んだ奴 x 2、えび x 2尾
の計5品。
はすのシャキシャキ食感、えびのぷりぷり食感を塩で頂きました。
えびは尻尾までとてもおいしかったです。
日本食充実しているバンコクですが天ぷらは単なるクリスピー揚げになってしまっている店が大半の中(まあタイ人の金持ちはそのクリスピー天ぷらが好きなのでしょうが)、とてもおいしかった。
止め椀、デザート
- 7品目:にしんそば
出汁、茶そば普通においしかったです。
ただ、すいませんこれは私はよくわかりません。
にしんそばは私は学生時代の京都修学旅行の頃より何度か頂いてますが、特別おいしいと思ったことがないもので… - 8品目:デザート
抹茶アイス最中です。
まあこれはちょっと普通でした。
既製品感じゃっかんあふれてました(もし自家製でしたら板長さんごめんなさい)。
ということで全8品あいかわらず美味しかったです!
個人的にはやはり前菜5種が記憶に残っています。
この前菜5種だけを毎週、堪能したい。
上でも書いてますがスペインのタパス、イタリアのアンティパスト、フランスのオードブル、そして和食前菜、これだけを多彩に扱っている店ってあったら世界中ではやらないかなーと思います。
まあ、それに一番近いのって日本のいわゆる大衆居酒屋なんですが…
メニュー表
コース料理です。
お任せ以外にもしゃぶしゃぶ、すき焼きもあります。
いわゆる前菜ですね。
この中からちょっとずつ組み合わせて、おまかせコースの前菜盛り合わせが造られているかと思っています。
割と安いつまみも一応あります
そして焼き物。
揚げ物と、煮物です。
刺身と寿司。
そして麺類とごはん物。
これらは一個一個食べるのであれば割とリーズナブルな価格かと。
基本情報
御料理ゐざき | |
---|---|
電話 | 020423086 |
営業時間 | 12:00-14:30 17:30-23:00 (日曜定休) |
住所 | 28 Sukhumvit Rd, Klongtoey, Klongtoei, Bangkok |
若干、お店の場所がわかりにくいです。下の写真を参考ください。
コメント