タイに駐在している方にとっては必須アプリの一つかと。
普段はそんなに使わんけど…
2025年、この円安の現在、あまり日本からタイに送金したくはありません……
だが、しかしタイの現地でキャッシュフローが回らなくなる事もたまにはあります。
日本の口座にはお金があるのに…
海外で日本の銀行との国際送金って個人でやるには結構ハードル高いんです…
なんだかんだ窓口に行く必要出てくること多いし…
手数料も高いし…
英語も良くわからんし…
タイ人と一緒に行ってももっとよくわからんし…
SWIFTコードとか出てくるともう嫌になる…
あーこれが、出稼ぎ外国人の苦労か~~
日本に来ている外国人の方々日本もとっても不便でごめんなさい!
日本に来てるんだから日本語で手続きしろや~とか思って。
っと日本の鎖国加減を改めて反省しつつもタイも大概ひどいもんですが…
そんな時、役立つのがWISEアプリ。
WISEアプリで出来る事、出来ない事。
また初期登録する時の注意点をまとめてみました。
タイでWISEで出来る事、出来ない事
日本の銀行からタイの銀行への送金:〇
日本の銀行からタイの銀行への送金。
これがWISEで出来る事です。
基本的には決済は即時完了します。
しかも日曜日でも!!
ここが一番すごいですよね!!
本当にキャッシュが必要な時に、即時日本からタイに入金出来ます。
そしてタイのATMで即時出金可能!!

通貨の種類は以下のようになります。
- 日本の銀行:日本円の口座から日本円を送金
- タイの銀行:タイバーツで受取
これはもちろん、途中で為替変更と送金の手数料が発生します。
何を当たり前の事を言う方もおられるかもしれませんが、当たり前ではありません。
WISEのタイ向けのサービスでは出来ませんが、他の手段として
- タイバーツのまま送る
- 日本の銀行:外貨口座で持っているタイバーツをタイバーツで送金
- タイの銀行:タイバーツで受取
- USD(他の通貨)で送る
- 日本の銀行:外貨口座で持っているUSDをUSDで送金
- タイの銀行:USDで受取
等々、色々なパターンがあります。
尚、WISEでもタイ以外の国向けには為替変更なしの送金も、USD含む他の通貨での送金サービス等も展開されています。
参考ですが、それぞれ状況によりメリット?需要?があります。
- 日本円をタイバーツに両替して送る
- メリット1:一番普通のパターン、理解しやすい
我々は日本人ですのでなんせこのパターンが多く、そして一番分かり易いのかと。
この記事は冒頭の通り、タイで駐在している方向けに書いていますので。
タイ駐在でもなければ、まあ好き好んでタイの銀行に好き好んで送金する機会もないのかと思います。
要するに日本の銀行にはお金があるのに、タイの銀行にお金がない。
だから日本にある日本円をタイバーツとして送金したい…
というのが、もっともよくあるパターンかと。 - (メリット2:円高の頃は為替がお得だった)
2025年現在、日本円はUSDやEURだけでなく、タイバーツに対しても大夫円安ですから、これはメリットでも何でもありませんが。
しかし5年さかのぼれば、10年さかのぼればバーツに対しても大夫高かったんです。
2025年:1THB=4.5円
2020年:1THB=3.5-4.0円
2015年:1THB=3.0-3.5円
あいまいな記憶ですが、こんなもんではないでしょうか。
1THB=3円だったら、それこそガンガン日本円でお買い物したのに… - デメリット:円安
まあ今は円安なので、できることならば’日本円をタイに送りたくなんてないんですが…
- メリット1:一番普通のパターン、理解しやすい
- タイバーツのまま送る
- メリット:為替差が発生しない
日本でタイバーツでの預金や収入がある方が為替差なく送金できます。
この円安の2025年現在、安い円をわざわざ両替えしたくない、バーツがあるのであればバーツのまま送金したい。 - デメリット:日本ではバーツの取り扱いが無い
日本でタイバーツの外貨預金を取り扱っている銀行は中々稀有で私の知る限りSMBC信託銀行プレスティア(ご存じの方も多いかもしれませんが三井住友信託銀行とは別の銀行でです)くらいではないでしょうか。
日本でタイバーツで収入があるなんてそれこそ、ないでしょうし。。。
ちなみにこのSMBC信託銀行プレスティアが提供するグローバルパスなるサービスはすごぶる便利です。家族を日本に残して単身赴任される方はもう必須のサービスではないかと思いますが、それはまた別の記事で。
- メリット:為替差が発生しない
- USD(他の通貨)で送る
- メリット:現地でUSDの方が使い易い(タイは該当しません)
これは通貨が不安定な国の話です。
要するに現地通貨がとてもとても不安定で、実際にはUSD(や他の通貨)がまだまだ使える国。
日本の企業もそんな国に出向をさせる場合は現地の銀行にドル口座を開設させることがまだ多々あるかと思います。
例えばベトナムとかインドネシア。
両国とも経済発展は目覚ましいです。
しかし、まだまだUSDが流通しています。
要するに現地通貨がまだまだ国際的に価値がない国です。
即ち紙幣にゼロがいっぱいついている国。
1USD=26,000VND(インドネシアルピア)
1USD=16,000IDR(ベトナムドン)
私もベトナムはたまに行きますが、100万ドン(1,000,000VND)紙幣をよく使いま。
要するに40USD弱、5000円強位のイメージです。
ゼロが多すぎて幾ら払ってるんだかよくわからなくなります…
こんな国ではお金が足りなくなったら、ドルの送金が必要になります。 - デメリット:USDが使えない(タイはこっち)
そこそこ経済が安定した国では勿論、自国通貨以外は使えません。
タイでは勿論、タイバーツ以外は使えませんし、
もっともタイの銀行にもドル口座はもちろん開設できますので、その場合はドルで直接送金出勤する手段もあるかと思います。
但し、外国人がドル口座を開設する手続きをクリアできればですが。
- メリット:現地でUSDの方が使い易い(タイは該当しません)
タイの銀行から日本の銀行への送金:×
タイの銀行から日本の銀行への送金:NG
これはWISEでは出来ません。
この需要も結構あるんですよね。
日本に本帰国する時に現地で大量に(??)貯まったバーツを日本に移したい時とか。
単身赴任で出向中の方、タイ滞在中に日本でご家族の生活資金がショートする時とか。
よく私も同僚から聞きました、出張で日本に戻るたびに荷物にタイバーツを忍ばせて日本で両替としてると…
タイの銀行から日本の銀行への送金が出来るのはWISEではなくDeeMoneyとかPayforexとか。
Payforexにいたってはタイ⇔日本の送金・受取の両方に対応しています。
しかも日本の会社のサービスで、LINEヤフーグループ傘下のPayPay銀行とも提携していますので安全安心(ほんとか??)。
ただ手数料、為替込みでの諸費用はWISEに軍配が上がる認識です。
DeeMoneyとかPayforexの詳細は別の記事で。
WISEデビットカード _ 発行:×、 利用:〇
ここだけややこしいです。
持っておくと便利なWiSEデビットカード。
タイ国内でも使用は出来るのですが、タイで発行は出来ません。
- 作成/発行:X
現在、タイに住んでいる場合はWISEデビットカードの発行は出来ません。 - 利用:〇
利用は出来ます。
利用は出来るんです。
日本でWISEデビットカードを既に発行していて持ちっぱなしで有効期限きれていない方は、いざタイバーツが足りない時は、わざわざタイの銀行に入金するよりもこっちの方が便利かもしれませんね。
しかし、WISEは結構アカウントの管理が厳しいので更新時には海外への住所変更しておいた方が無難かと思っています。
でも問題はバーツでの直接入金が出来ないこと。
だからタイでは発行もしないんだと思います。
(なんかタイの銀行がごちゃごちゃ言っているんでしょうね…きっと)
ここはちょっとややこしんですが、WISEにはマルチ通貨口座が存在します。
そこにはタイバーツを保持しておくことが当然出来ます。
しかしマルチ通貨口座に直接バーツを入金することが出来ません。
タイの銀行からはもちろん、日本含め海外のどの銀行からも。
要するにWISEのマルチ通貨口座にバーツを入金するには他の通貨から両替して入金する事しかできません。
従って、結局日本にある円を両替して入金することしか出来ません。
なのでタイ在住でタイバーツで収入があるタイ駐在者は当然わざわざ円を使う必要はないのであまり、使用する機会はないかと思います。
冒頭の通り、今回はいざタイバーツがショートして必要な時の話なので、勿論WISEデビットカードをキープしている方はこれでOKです。
タイのMASTERないしはVISAに対応したATMであればキャッシュ引き出しできますので。
また日本在住者が観光や出張でくる場合も、空港や現地で両替する手間省けるのでWISEデビットカードは良いかと思います。

初期登録の注意点
色々と多機能で便利なWISE。
何故、世界で多くの方がWISEを使うかと言うと便利だから…
ではなく、むしろ銀行があまりにも不便だから!
これに尽きると思います。
だから2025年10月昨今、暗号通貨が盛り上がっているわけですかね…??
国際送金が一気に簡単になりますので。
ご存じの方は多いでしょうが、暗号通貨を使えば国際送金はすぐにできます。
しかもかなりお安い手数料で。
しかし、その暗号通貨を通常の通貨に両替するのは日本ではかなりのリスクがありますよね。
マネーロンダリングだ!脱税だ!…っと。
2025年10月現在、日本もいやゆる大手都市銀行がステーブルコインを発行するらしいですね。
どうなることか楽しみでもあり、失望する未来も…
JPYC社が先行して発行するJPYCとのポジショニング争いも…
とはいえ、問題はマネーロンダリングだ!脱税だ!問題。
だからこそ、WISEも初期登録は結構注意が必要です。
そもそもWISEは金融大国イギリスの会社であり世界各国に現地法人を設立して事業展開しています。アジアで言うと日本のワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社の他にオーストラリア、シンガポール、中国、香港に現地法人を持っています。
そして、ワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社はちゃんと日本の金融庁にも「資金移動業者」として登録しているかなりちゃんとした会社です。
要するに怪しい業者でもサービスでもなんでもないわけです。
なので…
下手な小細工や二重アカウント登録は絶対にしない方がいい!!
要するに最も重要なのは居住国設定です。
嘘をつかない事を強く推奨いたします。
特に日本の海外在住者は、日本の免許証だけは現状のルールでは海外在住でも税金納めてなくても、永遠に日本で継続できてしまいます。
そして日本の自動車免許証はまだ多くのサービスで日本の住所証明として許容されています。
しかし、海外に在住している場合は海外住所でのWISE登録を強くお勧めします。
最近は日本の携帯電話もかなり海外でもSMS認証とかも出来るように便利になってしまったので、WISEの本人認証もおそらく住所を偽っても通せる場合が発生します。
でもそれは絶対にやらない方が良いです。
WISEはアカウントの重複チェックとかもかなり厳しくやっているようですので、変な使い方使用とするとすぐに、システムでエラーが出ますし、アカウント凍結は実際にかなり行われているようです。
といった、上記前提でのタイでWISEアカウントを新規で開設する場合の注意点です。
居住国
とにかくタイを選びましょう。
もうこれが最重要です。
理由は上述の通りです。
絶対に日本を選ばない。
設定した居住国の携帯電話
居住国の携帯電話、というか居住国の携帯番号でのSMS認証が必要です。
これはタイの番号でSMS機能があれば勿論何でもOKです。
タイ在住者でデータ通信のみのSIMを利用している方はあまりいないと思いますが、タイにも当然日本でいういわゆるデータSIMはタイの主要電話会社、各社のプランで存在します。
料金の節約でデータSIMを選んでいる方はご注意ください。
とにかくSMS認証は必須です。
パスポート
タイ在住の日本人でパスポート保持していない方はいないかとは思いますが、当然必須です。
初期登録の中でパスポートのトップページ写真必要になります。
尚、タイのIDカードやタイの自動車免許お持ちの方はそれでもOKです。
住所証明
タイの駐在者にとって一番やっかいなのはこれかと思います。
永住されている方は何も問題ないかと思いますが、駐在者は意外とこれが難しいかと。
候補として挙げられる書類は
- 公共料金の請求書(携帯電話以外)
- クレジットカードの請求書
- 銀行の取引明細
- タイの免許書
- その他、タイ政府機関が発行した住所付きの書類
このうち、普通の駐在者の方が持ってそうなのは2のクレジットカードの請求書ないしは3の銀行の取引明細かと思います。
どちらも駄目な場合は5のその他ですかね。
- クレジットカードの請求書
クレジットカードお持ちの方はこれが一番簡単かと思っています。
私も3枚ほどタイで発行したクレジットカードを持っていますが、3枚ともe-Statementsに現在の住所が書かれており、pdfでのダウンロードがかなり簡単に出来ます。
私も、実際にこのe-Statements .pdfを実際に申請に使いました。
また、引っ越ししていてクレジットカードの住所変更していない方も、アプリ・Web経由での住所変更は通常はかなり簡単かと思います(私も3回ほど住所変更しました)。 - 銀行の取引明細
これはあまりないと思いますが、銀行によってはあるのかもです。
私の経験では銀行の取引明細には通常住所記載されていないかと思いますし、またそんなもんどうやって発行してもらうねん…??となるかと思います。
私はサイアムバンク(SCB)しか使ってませんが、SCBの取引明細には住所は載ってません。
ちなみに銀行の取引明細って英語で言うとBank Statementです。
もうこの言葉自体が日本人はなじみがないので、Bank Statementといわれた時点で……それなんやねん?となると思います。
要するに取引明細の証明書です。
実は日本銀行でも申請すれば普通発行できます。
サイアムバンクの場合はアプリで簡単にPDFは発行できるんです…が住所載っていませんので。
他の銀行は載っているのかも… - その他
日本大使館に行って在留証明を出してもらいましょう。。。
これ自体がかなり面倒くさいですが、まあ大使館なので一応日本語で手続き出来ますので…
ちなみに住所証明が必要ですので、お住まいのアパートやコンドミニアムの賃貸契約書が必須になります。
賃貸契約書なければ、これまたクレジットカードの明細とかが必須書類ですが、そもそもこれがあれば、在留証明書不要なので…
ということで、私のお奨めはクレジットカードの請求書です。
ただ、私の同僚にも駐在しているのにずーっと日本のクレジットカードしか持っていなかった方も何人かしっておりますが……まあそういう方はそもそも国際送金なんて夢にも考えないでしょうから関係ないか…

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