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エアコンの基本的な取扱い説明

エアコン
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知っているようで知らない家電製品の使い方。
電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、使わない、知らない、使い方の分からない機能がたくさん搭載されています。
しかし複雑な機能ではなく、実は基本的な機能もわからないと思うのは私だけでしょうか。

何故か…

習ったことないからです。

そんなの習わなくたってわかる!

本当にそうでしょうか?

今回は分かっているつもりでわかっていないエアコンの基本的な機能の使い方を纏めてみました。
省エネは〇〇というコピペの記事に惑わされる前に正しく使い方を再確認。

知っているようで知らない家電製品の使い方

電子レンジ

例えば電子レンジの使い方なんて習ったことはありません。
もちろん電子レンジの原理も知りません(知っている方もたくさんおられるでしょうが)。

電子レンジで基本的な機能と言えば暖めることと解凍する事でしょうか。
では暖めるのと解凍するのが何が違うのか?
1個暖める時と2個暖める時と何が違うのか?
昨今はこんなこと理解なくても「あたためボタン」と「解凍ボタン」、「暖めるものの個数」を設定するボタンがあることもしばしば…
でも…うまく暖まらない・解凍できない事もしばしば…

何故か…

搭載されているセンサーでの自動判定ではまだうまくできないから…
昔よりは大分できるようになったのでしょうが…

ここで昔のレンジを考えて見ると、設定するのは何Wで何分あたためるか。
これだけですよね。
ということは基本的にはこれだけを正しく理解すればかなり使えるはず。
要するに

  • 火の強さ
  • 火を当てる長さ

電子レンジは火ではありませんが、火でする料理に置きかえると分かり易いかと。

  • 暖め = 中火~強火で一気に
  • 解凍 = 弱火でことことじっくり

ということかと。
後は、どの程度強火なのか弱火なのか、それで何分必要なのかは食材の量と、仕上げ状態でかわる。
完全に焼き・煮込み料理と一緒ですね。
まあ、でもこの食材の量と仕上げレベルが感覚的にわからないから、手動でやっても自動でやっても中々うまくいかないわけですが…
何故ならば、そんなこと習ったことも考えた事もないから…

まあ自動でやっても上手くいかないのはメーカーさんもっと頑張れ…ということですが。
ちなみに昨今ではもう日常茶飯事ですが、日本の電子レンジ…はいわゆるガラパゴスです。
スチーム機能?
もちろん、こんな機能は海外の電子レンジには基本ありません…
なんなら自動あたため機能もあまりありません…

スチームレンジ…中々なくならないですね…
我家は15年前に妻が一度買って、もう二度と買わない(機能として使わない)ということで2年ほど前にシンプルなものに買い換えましたが…

自動車の運転

対して、必ず使い方を習う(習わないと使えない)のが自動車。
要するに自動車免許です。
最近は免許取らない方も多いのでしょうが、40歳以上(??)位の方で必修としてとっていた方には良くわかると思います。
自動車の運転って習って、結局は体で覚えるわけですよね。
自動車の基本機能は二つ

  • スピード変更
  • 曲がる(左右)

スピード変更の中には
バック :-10~0km
ブレーキ: 0km
進む  : 0~150km
が含まれてますが、要するにこの二つの基本機能の力加減を延々と最短でも2週間(免許合宿)じっくり習って体に覚えこませるわけです。
だから出来るんです。

自動車のスピード変更・曲がり加減と、電子レンジの暖め加減どちらが簡単でしょうか?
もちろん電子レンジだと思います。
では電子レンジは何故中々うまく使えないのか?
じっくりと習って練習していないからです。
結局はごりごりの体育会なわけかと。

エアコンの基本的な使い方

エアコンの基本機能は

  • 温度を変える
  • 風の調整を変える

この二つです。
これ以外の機能は全てこの二つの機能(温度と風の調整)を手動ではなく自動で変更するだけです。

ただ、これに夏と冬で冷房と暖房が変わるから若干ややこしい。
まあでも街中運転、高速運転、凍結路面での運転(日本ではこんなの習いませんが…)の違いと思えばエアコンの方が車より全然簡単です。

設定温度

エアコンと言えば設定温度!

「省エネ(単なる我慢?)には設定温度を上げる(冷房の場合)のが効果的!!」

とか言いますが、エアコンの設定温度ってどこの温度か?
これ誤解している方が多いかと(勝手に)思っています。

  • 設定温度 ≠ 吹き出す風の温度
  • 設定温度 = 部屋の全体的な空気の温度
         = 室内機が吸込む風の温度

リモコンで設定する、エアコンの設定温度は風の温度でありません!!
部屋全体の空気の平均的な温度です。
そして、平均的な温度なんて簡単には測れないから室内機が吸込む空気の温度で代表しています。
(勿論、〇〇センサーで…とか、うちの独自技術の…でとかの方法で、何らかの補正をかけているはずですが。)

これが最大の誤解です。
だから…
エアコンの設定温度を下げても風の温度がすぐ変わるなんて事はありません。

「いや、そんなことはない!」
「うちのエアコンは風の温度が変わる!」

という方もおられるかと思います。
それは…

設定温度下げる
➡部屋の空気の温度が下がる
 =室内機が吸い込む空気の温度が下がる
➡吸い込む空気が冷たいから吹き出す空気も冷たくなる

順番が逆なんです。
まず吸い込む空気の温度が下がってるんです。

信じられない方は、電気代もったいないけど部屋の窓を大きく開けて冷房してみて下さい。
こうするといつまでも部屋の空気の温度がさがりません。
そして吹き出す空気の温度もさがらないことが体感できるかと思います。
(ちなみにこの、部屋の空気の温度がいつまでも下がらない状態が続くと、エアコンはどんどんパワーを上げていきます。そうすると結果的には吹き出す空気の温度もさがる場合があります。
しかし、これは設定温度を下げたためではありません。
まあ技術的には若干ややこしいですが…)

ということで、エアコンの設定温度をリモコンで変更をしても吹き出す風の温度は変わりませんし、もちろん風の量や向きも変わりません。
要するに、

リモコンで設定温度を変更しても、ぱっとみは何も運転が変わりません!

これがややこしいですね。
設定を変えたのに、体感上何も変わらない。

ちなみに、オフィス用なんかの業務用のエアコンでは、吹き出す風の温度を設定できるような商品も一部あります。

風の量

続いて風の量。
これも設定温度同様に勘違いが多い設定です。

冷房の場合は

  • 風が強い = ぬるい(温度が高い
  • 風が弱い = 冷たい(温度が低い

です。
風が強い方が、風が冷たいと誤解されている方が多いかと思います。

感覚的に理解しにくい方は青い絵の具を水道で流すことを想像してみて下さい。
そして

  • 流す水の量=風の強さ
  • 水の色  =温度

と置き換えてみて下さい。
元の絵の具の量(エアコンが冷やす力)が同じ場合、どちらの水が青が濃い(温度が冷たい)ですか?

ちなみに暖房の場合は逆で

  • 風が強い = ぬるい(温度が低い
  • 風が弱い = 暖かい(温度が高い

いや日本語って難しいですね。
同じ「ぬるい」という表現でも冷房の場合は暖かい事、暖房の場合は冷たい事を意味しますね。

体感温度は好みしだい!!

風が弱い方が、温度は冷たい…
これは、この通りなのですが…

  • 弱くてい冷たい風
  • 強くてぬるい風

さて、どちらがあなたは涼しく感じるでしょうか?
どちらが快適でしょうか?

扇風機をイメージしてください。
昔からよく聞く有名な話ですが、弱い風も強い風も風の温度を測ると同じ温度なんです。
ですが…

  • 弱い風 = ぬるく感じる
  • 強い風 = 冷たく感じる

と感じますよね。
そうなんです、風の温度と風の強さで冷たく感じるのが逆になっているんです。

(ちゃんと物理的に考えると、早い風の方が人間の肌の表面での対流熱伝達率が高くなるため、皮膚表面の温度低下が大きくなりより冷たく感じる…
とかなるんですが…まあその辺はおいておくとしまして)

要するに、最終的には個人々々、また同じ風でも心地よさ、体感の涼しさはケースバイケースで変わるかと思います。

風の向き

最後は風の向き。
これは何もわかり難い所はありません。
上下、左右とも設定した方向に風は吹きます。

そして

  • 風にあたる = 涼しい
  • 風に当たらない = 暑い

と直感的なエアコンの設定の理解と体感が一致するかと思います…
冷房の場合は…



暖房の場合は…
ちょっとややこしいですね。
個人的にはエアコンで暖房するのは止めましょう…という考えですが。
まあ暖房の場合はまた別途ということで、今年も暑い夏をエアコンを正しく使って快適に乗り切りましょう。

ちなみに風の向きは涼しい、暑いという体感としては分かり易いですが、省エネという話になると全くもってはなしがややこしくなりますのでご注意ください。
世の中に出回っている、冷房の風向きと省エネの話は個人的にはまったく理にかなっていないと思っています。その辺はこちらの記事で…

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