エアコン買換えても多くの場合、電気代はもはやあまり下がりません。
以下は全部20年前の常識です。
今は違います!!
(こういう説明を最新情報として投稿しているサイト・書き込みにはご注意ください。)
最新エアコンは省エネだ!10年前と比べると電気代半減だ!省エネ技術は年々少しづつ進化しているんだ!
例えばパナソニックエオリアの6畳用の場合は電気代下がるどころか、むしろ若干上がります。
(勿論、下がる場合もあります。このエオリア6畳用は下がる場合もあるという一例です。)
2024年6月から政府の電気代補助終了という事で今月使用の来月払う分から電気代があがるそうな…
何もエアコン代が高騰しはじめるこの6月にやらなくても…と思われる方…
エアコンを冬も主暖房として使う方は、実は冬の方が電気代高いので今で良かったいう方…と。
我家は昨年2023年8月にエアコンが故障し…えらい目にあいました。
エアコン自体はすぐに欲しいモデルが買えたのですが、その後工事の順番待ち…
買換えできたのは結局9月中旬でした…
そろそろ買換えと思っている方は、早め早めに買いましょう。
据え付け工事は6月中は空いてますが、例年7月~8月は…予約取れません…
とはいえ、ご注意ください。
エアコン買換えても多くの場合、電気代はもはやあまり下がりません。
ちょっと釣りっぽくて申し訳ありません。
勿論、条件によっては下がる方もいますが多くの場合、エアコン買換えによる電気代削減はもうあまり期待できないという事です。
最新エアコン vs 10年前の電気代
以前ダイキンさんの過去の商品と最新商品を比べて電気代がもうあまり下がらない事を調べました。
- 最新エアコンは省エネだ!
- 10年前と比べると電気代半減だ!
- 省エネ技術は年々少しづつ進化しているんだ!
これらは全て20年前、2000年代初頭の常識です。
(あの頃はこうだったんです…いわゆる技術イノベーションがあったんです…)
最近の若い方はそもそも、こんな言い方を聞いた事もないかもしれませんが、おそらく現在40代以上の方はこのように思っておられる方も多いかと思います。(詳細はこちら参照ください)
以前はダイキンさんのエアコンで確認しました。
今回はPanasonicさんも過去のカタログをしっかり公開されているのでそちらの情報も元に確認してみました。
2024年6月時点の最新モデルを10年前、2014年の同等モデルと比較してみました。
比較内容
比べたのは以下の2項目。
いずれもカタログ記載値です。
天候条件や据付状態等を揃えられない中、実際の家で計るとかいう意味の分からない事はしてません。
- 通年エネルギー消費効率_APF
いわゆる自動車で言う所の、燃費ですね。
この数値が高い方がより省エネ(同じだけ冷やすときに電気代が安い)という指標ですね。
夏も冬も一年中使用する事を想定した場合の、一年間トータルでの燃費ということの様です。
カタログの隅っこや最後の頁の方に小さい文字で測定の条件がこまごまかかれてます。 - 年間消費電力
いわゆる1年間トータルでの想定電気使用量ですね。
夏も冬も一年中使用することを想定された値の様です。
カタログの隅っこや最後の頁の方に小さい文字で測定の条件がこまごまかかれてます。
尚、年間の電気代の差は、上記で出ている年間消費電力に対して
35[円/1kwh]
の単価前提で単純試算してます。
この単価の数値のイメージとしては東京電力のスマートライフSプランの日中の電気代を参照してます。
私自身は京都なのでもう少し安いですがあくまでも参考値です。
ご自身の電気代単価に置きかえて参照ください。
パナソニック
2024 vs 2014
2024年6月時点、パナソニックさんの
- 最高級シリーズであるエオリアLXシリーズ
- 最安スタンダードモデルのFシリーズ
をそれぞれ10年前、2014年当時の相当商品である
- 最高級エコナビ搭載のXシリーズ
当時はエオリアとかいうロゴネームはなかった。 - やはり当時も最安のスタンダードモデルのFシリーズ
上が6畳用で、下が18畳用。
(詳細なモデル名は一番最後に書いてますので参照ください。)
はい、最高級シリーズであるEoliaLXシリーズの6畳用については若干ではありますが、何と電気代上がってしまいました。
まあ、LXシリーズは普通はリビングで使われることが多いと思いますので、6畳用はあくまでも参考ですが。
しかし18畳用でみても、電気代の削減は
- 1年間で2,835円
- 1ヵ月分とすると約237円(2825÷12)
- 実際にエアコン使うのを7-9月中旬、12-3月中旬の計6か月としても
1ヵ月約473円(2825÷6)
ということで、この最大で月473円の電気代削減をエアコン最新機種への買い換えで大幅電気代削減と言うか否か…
勿論、ひとによりこの月473円の意味は違います。
…が私の答えは否です。
これは誤差の範囲です。10年前の機種と最新機種で電気代は変わりません!!
特にリビングとはいえこんな高級機種を買う方の場合は、これは絶対に誤差の範囲です。
(↓参考価格ですが据付込みで6畳用で26-27万円、18畳用で33-34万円の商品の話です。)
また、最安モデルであるFシリーズはカタログ上の数値は変化していません。
(しかもAPFについては若干の低下。年間消費電力が同じ値になっているのは四捨五入の関係同じになってしまう範囲でのAPFの低下という意味ですね。)
ということでFシリーズではカタログ上も明確に10年前の機種と最新機種で電気代は変わりません!!っとパナソニックさん自ら宣言してくれています。
参考>2024年6月時点の販売価格:LXシリーズ
Amazon
こちらEoliaのAmazonでの現時点価格です。
Amazon指定業者での据付込みで6畳用で26.4万円、18畳用で33.5万円。
(上記リンクの価格は随時更新されます、あくまでも2024年6月3日時点以下の価格でした)
ヨドバシ.com
ヨドバシ.comでは6畳用がこちらも据付込み(据付はポイントでカバー)で27.3万円、18畳用で33.9万円。
ポイントは若干、ややこしくて本体購入のみだとポイントなしですが据付もヨドバシで申し込むと据え付け費がポイントで相殺されるようになってますので実質ポイント込みです。
こちらいつまでリンクがあるかわかりませんが、現状は以下のようになっています。
参考>2024年6月時点の販売価格:Fシリーズ
Fシリーズです。
こちらはやはりグッと安くなりますね。
6畳用では据付込みで7.3万円。18畳用でも17.6万円。
18畳用でもFシリーズの6畳用より大分安い…
そりゃパナソニックもメーカー希望価格で売ってくれとなりますよね…
ちなみにヨドバシでは2024年6月現在、最新2024年のFシリーズは売ってません。
なので代わりに2024年モデルで次に安いJシリーズの価格を↓に張っておきます。
Amazon
ヨドバシ.com (Jシリーズ)
ヨドバシ.comでは最安モデルのFシリーズはどうやら取り扱っていないようです(もしくは最新機種に入れ替え中??)。
という事で、ヨドバシで売っているパナソニックの最安シリーズとしてもう1ランク上のJシリーズの価格を参考として。
こちらは据付は含みませんが、10%ポイント込みで6畳用が9.8万円、18畳用で18.3万円。
据付含まずですが、その分ポイントついてますので結局、実質ポイントで据付込み。
こちらもいつまでリンクがあるかわかりませんが、現状は以下のようになっています。
ダイキン
ダイキンさんは以前にも調べましたが、改めて最新2024年商品でまた比べてみました。
2024 vs 2014
2024年6月時点、ダイキンさんの
- 最高級シリーズであるうるうとさららRXシリーズ
- 最安スタンダードモデルのEシリーズ
をそれぞれ10年前、2014年当時の相当商品である
- やはり最高級シリーズうるるとさらRXシリーズ
ダイキンさんは20年前からかわらずこれですね。 - やはり当時も最安のスタンダードモデルのEシリーズ
こちらも上が6畳用で、下が18畳用。
(詳細なモデル名は一番最後に書いてますので参照ください。)
ダイキンさんは6畳用、18畳用とも最高級のうるるとさららRXシリーズは若干電気代下がっている事にはなってます。
しかし削減金額の大きい18畳用でみても、電気代の削減は
- 1年間で2,835円
- 1ヵ月分とすると約237円(2825÷12)
- 実際にエアコン使うのを7-9月中旬、12-3月中旬の計6か月としても
1ヵ月約473円(2825÷6)
この金額は、たまたまですが↑で確認したパナソニックさんのLXシリーズと全く同じ数値です。
ということで、この最大で月473円の電気代削減をエアコン最新機種への買い換えで大幅電気代削減といえるかというと、やはり否です。
また、最安モデルであるEシリーズは、これまたやはりパナソニックさんのFシリーズ同様にカタログの数値は変化していません。
ということでダイキンさんもパナソニックさん同様にEシリーズではカタログ上も明確に10年前の機種と最新機種で電気代は変わりません!!っと自ら宣言してくれています。
今回はパナソニックさんがメインなので、ダイキンさんの価格調査は省略します。
ということで…
最新エアコンに買い換えてもあまり節電にはならない事、お判りいただけたかと。
最新エアコンは省エネだ!10年前と比べると電気代半減だ!省エネ技術は年々少しづつ進化しているんだ!
勿論、実際の電気代はカタログ通りの数値になんてなりません。
だからこそ大切なのは相対比較なんです。
絶対値はカタログ記載値とはまず合いませんが、10年前も今も、カタログ記載用のエアコンの測定条件は変わっていません。
カタログ記載値の相対比較には意味があります。
(ある家の、ある日と別の日の電気代の比較にはあまり意味がありません。
そこに事実は出てきますが、その結果は多くの場合、真実ではありません。)
ただし、勿論20年以上前のエアコンを使われている方は、最新エアコンへの買い替えで電気代は大分下がる可能性あります。
その辺の詳細ははこちら参照ください。
また、昔は最安のエアコンを購入していたが、次に買おうとしているのは高級グレードのエアコンだという方も勿論、最新モデルへの買換えでまだ電気代が下がる余地はあります。
(今回みたPanasonicで見るなたFシリーズからLXシリーズへの買い替え等。)
但し、やはり20年前の様な電気代半減しますといった爆発的な削減はもはや望めませんが…
また省エネ性は何も、最高級シリーズまで値段を上げなくても大分上がります、じっくり自分の買いたいモデルを確認してください。
個人的には電気代削減はどの機種のエアコンを買うかよりも、どのようにエアコンを使うか?、また家を新築/改築される機会があるかたは住宅側の断熱材を足すといった方法の方が電気代が大幅に減るケースが多いと考えています。
個人的には…エアコンは冷えればいいんです。
そして何よりも見た目で選びます!!
正直、機能はどうでもいいです…AI〇〇…とか意味わからん…
参照カタログ、モデル名
あくまでも客観的なデータ(公平な試験規格の下での比較)としてメーカカタログ値ベースで比較をしました。
今回数値を参照したパナソニックさん、ダイキンさんのカタログデータはいずれもメーカー公式サイトから確認できます。
数値をいちいち探すのは面倒くさいので、エビデンスとしてスクショを掲載しておきます。
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