発熱測定結果:最大で57.4℃
➡4Portもあるのにそこそこコンパクト!
なのに放熱性そん色なし!!
➡買いです!!
発熱測定結果:最大で58.0℃
➡とにかくコンパクト!
でも放熱性そん色なし!!
➡買いです!!
発熱測定結果:最大で58.6℃
➡とにかく安い!
でも放熱性そん色なし!!
➡買いです!!
最近、いわゆるPD対応を謳う急速充電器が巷にあふれすぎていて、どれを選んだらいいのかわからんというのは私でしょうか。
後、5年もしたらメーカー淘汰されるのではないだろうか、変なものはつかみたくない、まだ買うのは時期尚早では…でもちょっと便利そう…とりあえず一個買って見るか。
でも!
ちゃんと長く使えるやつを買っておきたい。
充電器と言えばもっぱら出力とサイズばかりがレビューされている気がします。
…が私が充電器を買う際に同時に気になるのは発熱!!
(というか出力とサイズなんてスペック表見ればわかるし…)
どんなに小型高出力でも発熱しまくるものは充電器に限らずどんな電気製品でもNG。
どうせすぐ壊れます。
ということで主力3社の充電器の実際の発熱を計測してみました。
最終的にはいずれの商品もおよそ40℃強の表面温度、即ち人肌より4~5℃程度高く手で触るとほんのり暖かいくらいの温度で安定してますのでPCにつなぎっぱなしにしても何ら問題ないレベルかと。
(各種ちまたにあふれる表面温度が触りたくないほど熱くなる粗悪品の高出力バッテリーと比べたらどれもとても優秀です。)
今回選んだ3つは結局、いずれも信頼性抜群です。
どれを買ってもはずれはありません。
あとは好み、使い方次第。
測定対象、条件
今回比べる充電器
65wモデル
急速充電用のPD規格(USB Power Delivery)に対応したUSB充電器、一昔前は2Aとか3Aとかいってましたが、いつのまにやら電流のA(アンペア)ではなく電力のW(ワット)で言うようになりましたが20Wモデルが出だしたと思ったら、今は30W、45W、65W、100W位が主流でしょうか。
150Wなんていうのも出てきました。
まあアンペア、ワット違う単位で比べても…というのは専門家にお任せしますが、なにせPD対応は早い。
…が、今回は65W充電器が対象です。
何故ならば、正直100Wと150Wは私の日常生活では用途がありません。
私のイメージですがPD充電の充電される側の機器は以下の表のイメージですが、100Wとか150Wって需要が無い気がしています。
なんか、液晶テレビで4Kとか8Kとかどっちでもよくない?
…的なにおいを感じているのはわたしだけでしょうか。
ということで、明確に私の中で需要のある65Wモデル。
会社支給のノートPCを持ち歩く機会の多い私のカバンの中でスマホ用とノートPC用の充電機器はかなり幅を利かせている。
特にデカくて邪魔なノートPC用のACアダプターをコンパクト・軽量化するだけでなくスマホの充電器まで兼ねてしまうとなんと実用的!!。
USB-C対応のノートPC増えてきましたね。その主力が65wモデルと思います。
(本当はスマホ用のバッテリーも一体化したいのは勿論なのだが、バッテリー一体型になるととたんに今一な商品になってしまう2024年10月現在かと。)
レンジ | 対象機器 |
20W | 初期のPD対応スマホ |
30W | 最近のPD対応スマホ iPad 多くの最近のタブレット |
45W | iPad Pro 一部のノートPC |
65W | 大半のノートPC |
100W,150W | 超一部のノートPC |
メーカー / モデル
今回比べるたのは以下の3メーカーのメジャー商品。
- CIO / NovaPort QuadⅡ 67W
最近、元気のない日本メーカー。
世界でも並んでいる商品は肩身の狭い陳列が多いですね…
そんな中、数少ない新興日本勢力!
スタイリッシュなデザインと、使い易さを追求している感じがあります。
頑張ってほしい。
昨今、急速充電器商品も大分、似たような商品が玉石あふれてきた感じがしますが、4Portとして世界最小クラスを謳っているNovaPort QuadⅡ 67W。
各社が3Port商品で小型化のしのぎを削りあっている中、この4Portは確かに小さい。
世界最小”クラス”とCIO自身も謙遜していますが、実際のところは本当に4Portとしては世界最小では?そもそも4Portの充電器自体があんまりみかけないですが。
現状¥7,000前後の価格も今回比較の中で見ると高く見えるが、この4Protで65wという仕様のAnker の同等品は3Port仕様で\8,500前後で売られており、4Portということも加味して、大分お得な価格設定である。 - Anker / NanoⅡ
もはやバッテリー業界のトップとしてしっかり日本でも浸透した感がありますが、実は中国メーカーですね。10年前はまだほとんどの日本人が知らない新興企業だったと記憶していますが、今やバッテリーだけでなく今回の充電器に加え、イヤホンでもすっかり王手の一角です。
今回はノーとPCを充電できる小型USB-C充電器のパイオニアとしてメジャーなAnker NanoⅡをセレクト。
これが発熱だけでな、サイズから充電性能から全てこのNanoⅡがベンチマーク。 - UGREEN / Nexode
こちらも中国企業、130ヵか国で事業展開しているらしくもはや海外では大分メジャーになってきる気がします、日本でもAmazon含め、ここ3年位で大分見かけるようになった売り出し中の新興バッテリーメーカー。
売りは低価格!それでも商品の品質は結構しっかりしています。
各種商品のシリーズラインナップ、モデルチェンジの速さも価格の割にかなり充実。
まさに10年前のAnkerの様なメーカーと感じています。
10年後はどうなっているか。
サイズ的にはやや大きめですが圧倒的な安さのNexode。
2024年10月の現在ではNexode ProやらNexode Xやらもっと色々ありますが、今回初代Nexodをチョイス。ポイントは最安のNexode。
測定条件
測定条件
- 充電するPC
Lenovo / ThinkPad X1 Yoga - バッテリー容量
35000mWh - 室温
約25℃の部屋 - 測定方法
PCバッテリーを10%まで放電してから充電開始。
その後、約15分毎に充電器上部の表面温度と充電出力を測定。
ちなみに温度測定、充電出力測定に使用した計測器は↓。
充電出力、表面温度とも精度、計測安定性はまあまあそれなり、測定値はおおよその参考値である。
発熱実測結果
どれも放熱性抜群
詳細な実測結果は以下の通りだが、総評としては3つともほぼ同等の発熱、放熱性を有しており、長く使うことを考える場合の耐久性・信頼性は十分であろう。
冒頭でも書いたが、いずれの商品もおよそ40℃強の表面温度、即ち人肌より4~5℃程度高く手で触るとほんのり暖かいくらいの温度で最終的には安定してます。
従ってPCにずっとつなぎっぱなしにしても何ら問題ないレベルかと。
但し60w付近での出力が延々と続くような条件が発生する場合には、充電器表面温度は60℃越しかなり高温な状態になる事が予測される。
このような充電は充電器だけでなく、充電されるバッテリー側にも大きな熱負荷がかかるため、まともなバッテリーであればバッテリ側で保護されていると考えられる。
今回使用したノートPCとの組み合わせではこのような状態は発生しなかったが(どの充電器でも50wを超す出力は15~30分程度)、PD100w対応のノートPCとかにこの65w充電器を接続すると発生するのではないだろうか。いずれにしてもどの充電器も各種ちまたにあふれる表面温度が触りたくないほど熱くなる粗悪品の高出力バッテリーと比べたらどれもとても優秀でした。
尚、下の実測データでもわかるがノートPCへの充電速度は、安全設計を考えると当たり前ではあるが、充電器側ではなくノートPC側がコントロールしているように見える。
若干の差はあるがどの充電器でもほぼ同じ出力・充電量のトレンドとなっており接続する充電器にはよらない事が伺える。
CIO _ NovaPort QuadⅡ
発熱測定結果:最大で57.4℃
➡4Portもあるのにそこそこコンパクト!
なのに放熱性そん色なし!!
➡買いです!!
- 0-15分
50wオーバーの出力となるのが最初の15分程度。
この間、充電器の温度が休上昇。
最初の5分程度は手で触っていても、どんどん熱くなっていくのが感じられる。
↓のAnker、UGREEも同様の動作となる。ノートPC側が30%ないしは40%程度の充電量となった時点で入力制限をしていると考えられる。 - 15-30分
今回のテスト方法では30分位が温度の最大上昇時間となり、およそ60℃弱。
火傷はしないが、手で触るとかなりあっちっちである。
人間の体温36℃に対して、よく熱い!!と感じるお風呂の温度が43℃程度である。
勿論、体全身で感じるのと指先で触るのと全然違うわけであるが、かなり熱い。 - 30-150分
ノートPCバッテリーの100%フル充電にむけて、充電器の出力・温度ともなだらかに下降していく。
充電が99%までは120分で到達したが、そこから最後の1%をあげて100%に到達するのには147分。かなり時間がかかった。 - 150-160分
100%充電完了後はもう一段、充電出力は低下(計測表示上は8w位)して充電器の表面温度の変化もほぼ横ばいとなり、最終は42℃程度で安定。
Anker _ NanoⅡ
発熱測定結果:最大で58.0℃
➡とにかくコンパクト!
でも放熱性そん色なし!!
➡買いです!!
絶対値、時間推移に若干の差はあるが、基本的にはCIOのNovaPort QuadⅡとほぼ同様の温度・出力推移であった。
表示上の最大温度は58.0℃であり、CIOのNovaPort QuadⅡCIOよりも0.5℃高い数値に見えるが、これは誤差の範囲であり、この0.5℃の差に有意差はない。
今回使用している赤外線温度計は料理用のものであり、そこまでの精度はない。
UGREEN _ Nexode
発熱測定結果:最大で58.6℃
➡とにかく安い!
でも放熱性そん色なし!!
➡買いです!!
寸法比べ
メーカー公称の寸法と実物のイメージを並べてみました。
メーカー公称値は向きがわかり難いため、実物写真に併せて各メーカーの寸法の縦横奥行きも数値を並べ替えてみました。
これから買われる方はご参考ください。
店頭いっても中々、全部が同時に並べられることは少ないので。
表面仕上げの質感なんかも写真ではありますがつたわるでしょうか。
UGREENのNxode、確かにこの中ではデカいんですが、意外と縦横バランスがいいんです。
個人的には表面仕上げの高級感もかなりいいです。
まあ見た目は最後は、あくまでも個人の好み、嗜好の問題ですが。
ということで
今回比べた、この3社の製品
- 発熱に対する対策、耐久性は同等、おそらく実用上全く問題ないレベル
- サイズと見た目の好みがかなり重要
- 価格重視ならUGREEN一択
10年後はUGREENとAnkerが入れ替わっているかも…
CIO頑張ってほしい…
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